人気は大島だが、センターは前田−−9日開票される「第3回AKB48選抜総選挙」を前に、毎日新聞デジタルが実施した緊急調査ではそんなファンの複雑な心理が浮かび上がった。調査では大島優子さんが22.7%と前田敦子さんに6.6ポイント差をつけ1位と優勢だったが、「センターにふさわしいメンバー」(1人を選択)を聞いたところ立場は逆転し前田さんが1位に。「推しメン」(好きなメンバーや応援しているメンバー)と理想のセンター像とは違うということだが、この結果が開票結果にどう表れるか注目される。
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「センターにふさわしいメンバー」では、全体の38.8%が前田さんを挙げ、大島さんは35.3%で前田さんの後塵を拝する結果となった。以下、板野友美さん6.8%、高橋みなみさん5.6%、篠田麻里子さん4.1%と続いた。
逆転の原因となったのは、「誰に投票した(するつもり)か、または、もし投票するなら誰に投票するか」(1人を選択)という質問に大島さんと答えた大島“支持層”のうち10%近くが前田さんに流れ「センターは前田がふさわしい」と回答したためだ。前田さんは、ほかにも渡辺麻友さんの支持層の45.2%、高橋さんの支持層の42.4%、篠田麻里子さんの支持層の37.9%を取り込み、センターらしさという存在感では大島さんを上回った。
一方、前田さんの支持層は90.4%がセンターとしても前田さんを推しており、支持基盤の固さがうかがえるとともに、他のメンバーの支持層からもセンターらしさという点ではまんべんなく取り込んでいることから、大島さん優勢が伝えられる選挙情勢の中、どこまで巻き返せたか、まさに前田さんの地力が問われる選挙となりそうだ。
調査は、調査会社「マクロミル」の協力で、6、7の両日、約2万人の中から、今回の「AKB48選抜総選挙」に興味があると回答した515人(男性252人、女性263人)を対象に実施。5月25日に発表された速報結果の上位21人の名前を挙げるなどして、一つの質問に対して選択肢を一つだけ選ぶ形で回答を募った。
今年で3回目となる選抜総選挙は8月発売予定の22枚目のシングル曲を歌う選抜メンバーをファン投票で決定する一大イベント。今回は「AKB48」全メンバーと研究生(計70人)に「SKE48」(57人)「NMB48」(25人)を加えた152人が参加し、ファン投票は5月24日から始まり、8日午後3時で締め切られた。開票は9日午後6時から日本武道館(東京都千代田区)で行われ、投票で選ばれた上位40人が発表される。(毎日新聞デジタル)