原由子：5年ぶり映画主題歌　アニメ「ももへの手紙」に書き下ろし

　活動休止中の「サザンオールスターズ」の原由子さんの書き下ろし新曲「ウルワシマホロバ～美しき場所～」が、12年のゴールデンウイーク公開予定の劇場版アニメ「ももへの手紙」の主題歌に起用されることが11日、明らかになった。約5年ぶりの映画主題歌に、原さんは「小さいころからアニメが大好きですので、『ももへの手紙』に音楽で参加させていただけたことはとってもうれしく光栄です」と語っている。

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　　「ももへの手紙」は、「人狼 JIN-ROH」などを手がけた鬼才・沖浦啓之監督が、7年の歳月をかけて完成させた待望の新作アニメ。豊かな自然とやさしい人々が生きる、瀬戸内の小さな島で、主人公の少女・ももに訪れる不思議な日々を描いた家族の愛の物語。「プロダクションI．G」の制作で、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などの安藤雅司さんが作画監督を務め、「AKIRA」の井上俊之さん、「猫の恩返し」の井上鋭さん、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破」の本田雄さん、「イノセンス」の西尾鉄也さん、「サマーウォーズ」の青山浩行さんが作画を担当、美術監督には「魔女の宅急便」の大野広司さんを起用した。

　「ウルワシマホロバ」は、原さんが映画のために作詞・作曲し、原さんの優しく透明感のある声と、温かみのあるメロディーで、映画の舞台となる瀬戸内の豊かな自然を思い起こさせるアコースティック中心のアレンジになっている。原さんが映画の主題歌を手がけるのは、07年公開の「リトル・レッド　レシピ泥棒は誰だ！？」の主題歌「大好き！ハッピーエンド」以来。

　原さんは「この映画への熱い思いを語ってくださった監督にも感動しましたし、監督のお気持ちに寄り添えるよう心がけたつもりです。お父さんを思うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人、そして美しい故郷への思いをプラスして、心を込めて歌いました。とてもすてきな映画ですので、どうぞお楽しみに」とコメントしている。　

　沖浦監督は、「曲は、とても前向きで明るく、そして優しさに満ちたものになっていました。そのすてきな曲は、しっかりと映画のラストに根を張り、作品の世界を広げてくれています。これはすごいことだと思います。映画の公開はまだ少し先ですが、ぜひ楽しみにお待ちください」と語っている。

　映画「ももへの手紙」は、12年ゴールデンウイークに丸の内ルーブルほか全国で公開予定。（毎日新聞デジタル）