MD松尾のヒット解析：「みんなのリズム天国」が予想以上のヒット　「デビルサバイバー2」に期待

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが18～24日のヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　「みんなのリズム天国」（Wii、任天堂）が想定をはるかに上回る売り上げでトップに立ちました。Wiiでは久々のライトユーザー向けのタイトルということで、たくさんの人が待っていたということでしょう。武井咲さんらを起用したテレビCMも売り上げに貢献したようです。2位の「戦国BASARA クロニクルヒーローズ」（PSP、カプコン）は予想通りの売れ行き。20代男女が強かった前作「バトルヒーローズ」よりも購買層が若干若返った印象です。3位はPS3版の「実況パワフルプロ野球2011」（KONAMI）。こう見ると予想より据え置き機のゲームが好調ですが、クーラーがいらないぐらい週末が涼しかったので、家でゲームという人が多かったのかもしれませんね。

　◇今週の動き

　首位は「デビルサバイバー2」（DS、アトラス）か。すでに予約数は前作を超えており、さらなる伸びが期待できそう。最近、DSは新作のソフト数が減っている分、人気が集中しやすい傾向があり、ライバルが多かった09年に発売された前作より好条件ともいえそうです。2位は「みんなのリズム天国」が残りそう。このままの勢いでロングセラーするのでは。3位以下は混戦模様。「戦国BASARA クロニクルヒーローズ」を筆頭に「実況パワフルプロ野球2011」「太鼓の達人ぽ～たぶるDX」（PSP、バンダイナムコゲームス）あたりも上位に来るでしょう。

　◇ランキングは次の通り　（18～24日・TSUTAYA調べ）

1位　みんなのリズム天国（Wii）

2位　戦国BASARA クロニクルヒーローズ（PSP）

3位　実況パワフルプロ野球2011（PS3）

4位　実況パワフルプロ野球2011（PSP）

5位　太鼓の達人ぽ～たぶるDX（PSP）

6位　イナズマイレブンストライカーズ（Wii）

7位　ノーラと刻の工房 霧の森の魔女（DS）

8位　ノーモア★ヒーローズ レッドゾーン エディション（PS3）

9位　スナイパー ゴーストウォリアー（PS3）

10位　アリス マッドネスリターンズ（PS3）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。