上方落語協会会長の桂三枝さんが29日、吉本興業の「あなたの街に住みますプロジェクト」で、各都道府県に住む「地元に住みます芸人」が行う企画「減災広める芸人」の応援隊長に就任し、吉本興業東京本社(東京都新宿区)で行われた減災公開授業に、住みます芸人40組68人とともに参加した。三枝さんは「皆さんの役に立てる時が来た。政府には想定外を想定して頑張ってほしいが我々でできることはしたい。減災は長く続けていくのが大切。私も隊長を仰せつかったので、みんなとしっかり勉強したい」と意気込んだ。
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同プロジェクトは、12年4月に創業100周年を迎える吉本興業グループの「100周年プロジェクト」のテーマのひとつである「地域社会とエンターテインメントの共創」を実現するため、お笑い芸人が1組ずつエリア担当社員とともに全国47都道府県に住み、地元密着の活動をするというもの。今回は、地震や津波、風水害など、自然災害に備えて、被害をできるだけ小さくするために備えるという「減災」を各担当地域で広めようと、公開授業を受けた。
授業の前には、住みます芸人の激励セレモニーも開かれ、福島県の住みます芸人「ぺんぎんナッツ」の中村陽介さんは「一番は原発問題ですが、地震も多くて、少しの揺れでも眠れない人がたくさんいる。減災で心に余裕を持ってもらいたい」と被災地の現状を語り、いなのこうすけさんは「減災活動頑張って広めます。みんなで一緒に、頑張っちゃってもいいんじゃないの~?」と一発ギャグを交えて決意表明した。公開授業では、「今、最も知りたい『減災』」と題し、名古屋大学大学院環境学研究科の福和伸夫教授を講師に迎え、簡単な実験を交えながら、自分自身や家族、周りの人を守るためのポイントを学んだ。(毎日新聞デジタル)