女優の杉本彩さん(43)が31日夜、東京・汐留の日本テレビで記者会見を開き、今年4月に再婚していたことを明らかにした。一問一答は以下の通り。(毎日新聞デジタル)
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
−−結婚しないのかなと思ってたんですけど?
めちゃくちゃアンチ結婚を公言していたので、どうしましょうという感じで。私の人生にいろいろな変化があって気持ちも変わってきた。元々結婚は、二人の関係を悪化させる要因になりかねないことが多々あると。だからあえて結婚しないと言っていたんですが、ここまで長いお付き合いになってしまうと、結婚したほうがいい関係を保てるのかなという結論になった。
−−報告が遅くなったのは?
震災もあって、友人であり先輩である萬田久子さんの不幸もあったので、どういう時期に発表すべきか悩んでいた。しかし、ある週刊誌にかぎつけられて、インタビューを求められたんですけど、ちょっと考えさせてくれと断ったら、想像でいろいろ掲載されてしまったものですから、みなさんにご報告させていただきました。
−−事実とはちがったのはどういうところ?
私が結婚する気持ちになった経緯とかはかなり脚色があって、ずっこけそうになって、このまま誤解されるのはいかがなものかと思った。
−−結婚に至るきっかけは?
40歳になってからいろんなことがありまして、ご存じの通り家族との問題もあり、人と人とのつながりも深く考えさせられる部分があった。私の人生の中で、一人で立ってるのもつらいなという出来事もあって、そのときにすごく支えてくれて、この人の存在は大きいなと改めて感じた。13年間の絆というものが、どれくらい強くて深いものだったんだなと改めて確認できることがいっぱいあった。13年間ずっと彼に、「結婚したい、一生一緒にいたい」と言われてきたが、私はかたくなに断り続けてた。でも、今までの感謝の意味と、「ありがとう、これからもよろしくね」という気持ちでね、彼にとって私が結婚という形を選択するのが一番のプレゼントだと思った。
−−感謝婚?プレゼント婚?
こんなふうになってしまいました。
<%newpage%>
−−彼はどんな人?
身をていして、私を守ってくれる番犬みたいな人(笑い)。私の友人も彼に会ったときに、まるで番犬みたいよねってジョンって名づけてた。
−−今も番犬?
いまだに番犬みたいなところがあって、危険を察知する嗅覚が番犬並みに鋭くて。そんな感じで今まで守られてきたんだなって実感した。
−−イケメン?
イケメンって言われますが、もともと全然タイプじゃなかったので、それでもしつこくアプローチされたので、女性ってそういうのに心に響いてくるものなんですね。
−−一番心に響いたプロポーズの言葉は?
一生自分の人生を捧げるって。前からずっと言ってるんですけどね。若かったので、未熟な部分もあった。それこそ本当にもう恐ろしいくらいのケンカも多々しましたけどね、私がどれだけむち打っても離れなかった(笑い)。それこそ、私がほしいならビルの火災を飛び越えて来いくらいの試練を与え続けた。それでも離れないから、この人変わり者だなって。
−−SとM?
まあそうですね。ときに私がSになりMになる。こんなに面倒くさい私。そんな私に耐えに耐えて、ずっと一緒にいてくれたって貴重な人。この年になってある種あきらめた。
−−いつ?
今年2月に結婚しようということになって、4月17日に婚姻届を提出。
−−(いましているのは)結婚指輪?
結婚指輪ですね。
−−指輪をはめたときは?
これが足かせならぬ指かせかと(笑い)。その重みをしっかりと受け止めました。
−−結婚のシステムはよかったですか?
選ぶ相手、結婚する時期によって、結婚というものはいいものにも、人生にとってヘビーな失敗にもなりますし。お互いにいろんなものを乗り越えて、絆を確認しあって、そこから結婚っていうものがあるのかなと思う。結婚したから絆が深まるという短絡的なものじゃない。
−−彼が昨年大病したって記事にあったが?
昨年じゃない。それも全部うそ。大病したのはずいぶん昔。6年くらい前。自分で言うのもなんだけど、非常に献身的に病院に通い、毎日のように料理作ったり。とにかく危険な状態だったのでとにかく助かってほしい。私ができるのはこれしかないって。
−−気持ちを確認できた?
絆とか、自分の気持ち、相手の本当の気持ちっていうのは、平穏な日常では感じることができない。なにか命の危険にさらされたとか、今回の震災もそうですけど。この人の存在は絶大だと気づかされることが多々あると思う。いろんなことがなければ、アンチ結婚だった私がここに至ることはなかったのかなと思うと、いろいろあってよかったのかなって思う。
−−お互いなんて呼んでる?
私も向こうもお互い下の名前で呼ぶ。
−−芸能人で誰に似てる?
ミュージシャンのCharさんにそっくり。すごく似てて、ギターの弾けないCharさん。
−−濃い感じ?
濃い。よく兄弟みたいと言われる。向こうが年下なので、恋人的でもあり、兄弟的な要素もあるのかな。私がお姉さんみたいな。いろんな関係性がそのときによって変わっていく。
−−結婚式はやる?
私やったことないし、そんなことどうでもいい、意味がわかりませんと思ってたんですけど。ここ最近、いろんな人の披露宴に呼ばれて、こういうのもいいのかなと思うようになって。自分のためにパーティーを開くこと、感謝の気持ちを表す場として、素敵なことなのかもしれないなと、凝り固まっていた気持ちが解け始めた。
−−一緒に住んでる?
一緒に住んでもう8年くらいたってるんで、いまさらという感じでもあって。
−−別れたときはあった?
今の彼とはない。別れるくらいのケンカもあったが一度も離れることはなかった。前世から縁があるんじゃないと思うくらい。私は絶対に離婚したくないって言っていたものですから、彼は傷ついていたかもしれない。
−−ひざまつくタイプ?
そういうタイプでないけど、私の喜びを喜んでくれる。非常に献身的。
−−愛に応えてやってあげていることは?
彼にもらってる分に比べたら私はまだこれから。気が向いたら料理を作るとか。女でい続けるということも彼に対する礼儀だと思う。穏やかな自分でいようと心がけるけど、どうしても激しい気性で……
−−公にして気持ちは?
ちょっと楽になりました。基本、隠し事が苦手。バカ正直なので、やっと肩の荷が下りた。言いたくてもいえなかったので。ほっとした。
<%newpage%>
−−お子さんの予定は?
年も年なので、子育てのことも考えると勇気がわいてこない。今と半年後は考え方がガラリと変わるかも?
−−そもそも出会いは?
15年前に私がビデオ映画のお話をいただいたときに、彼が勤める制作会社にキャスティングしていただいた。その後、立て続けにキャスティングされて、何でだろうと思ったら、彼の仕業で(笑い)。
−−彼は最初から狙ってた?
そうですね。そこからしばらく1年くらいは友達関係だったんですけど、猛烈なアプローチが始まり……それでもまったく「うん」とは言わず。
−−離婚後は恋愛が続いていた?
そうですね。普通にしてたんですけど。
−−プロポーズの言葉?
気のきいた言葉はなかなかないんですけど、私たちこれからどうする?って聞いたら、俺は結婚したいと言って。嫁にいくという感覚がなくって、向こうも私の婿に入りたいと。変わった人。
−−どういう気持ちなんでしょうね?
私(本名が)松山なんですけど、松山家が好きで、京都が好きなんじゃないですか。お墓が本能寺にあって、本能寺の墓に入りたいって。
−−ある意味男女の関係が逆?
そうですね。「こんな面倒くさい私のどこがいい?」って聞いても理由が説明できないって言っていた。
−−どんな家庭作りたい?
家庭ですか。愛とエロスとユーモアのある家庭を作りたいと思います。本当にね、愛を確認し合うっていう言葉を超えたからだのつながりって言うものはエロスの中にあると思う。結婚してもずっと男と女として尊敬する心は大切だと思う。
−−今も愛とエロスとユーモアある?
もちろんです。身を引き締めて、一生懸命取り組みたいと思います。
−−結婚しても肉食系?
肉食系を貫きたいと思います。
−−以前ラテン系がいいと言っていましたが?
ラテン系を通り越して、濃いくらいの夫婦なんですけど。お互いの気持ちに正直にストレートに愛を表現できる。ラテンの方たちはしっかり認識しているような印象。私たちも「言わないでもわかるでしょ」っていう関係にはなりたくない。
−−結婚を意識したのはいつ?
去年まで全然考えてなかったんですけど、年明けて、いろんなことがあって。ふと、私にはこの人しかいないんだと。それまでは私はギラギラした女性ですから、迷うところもあった。それでもこの人しかいないんだって確認できた。
−−つらいことって?
それはもう、家族のことを含め、仕事のストレス、いろんな人間関係もありますし……私本当に人に相談しないたちなので、全部自分で背負ってしまう。ある瞬間、ぎりぎりのところまでいってしまった。ちょっと自律神経を壊してしまったこともあって、息も吸えないわってくらいになった。自分の心と体の看病をしていたときに、ひとりでやりきれなくなった。
−−去年から今年にかけて?
そうですね。急激にいろいろなことがダダダダダとあって……。
−−一緒に会社経営?
はい。一緒に。私が代表。彼が副社長で、取締役という形で。41歳、1歳年下です。
−−ファンの方にメッセージを。
ゆっくりと結婚の経緯などもブログなどで書かせていただくので、これからも多くの女性のお幸せを心からお祈りしています。自分自身も幸せになれるように努力して参りたい。今後とも末永く見守っていただければと思います。