浜崎あゆみ:アンコールで涙「いろんなことを乗り越えてくれた…」 震災で延期の全国ツアー最終日

全国ツアー「ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~」の最終日に熱唱する浜崎あゆみさん
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全国ツアー「ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~」の最終日に熱唱する浜崎あゆみさん

 歌手の浜崎あゆみさん(33)が全国ツアー「ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~」の最終日となる19日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)でライブを行った。浜崎さんは「今日は最終日だぞ! ようこそいらっしゃいました。それぞれいろんなことを乗り越えて来てくれた……」と声を詰まらせた。「今日参戦できなかった人の分も、歌って、踊って、騒いで帰ってくれ!」と声を張り上げ、約2万5000人の観客を盛り上げた。

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 アンコールのチャリティーソング「A Song is born」では、歌いながら感極まった様子で涙を流し、途切れ途切れになりながらも熱唱。ライブでは新曲「progress」をはじめ、アンコールを含めた全21曲を歌い上げ、ツアーは全国10会場28公演で約28万人を動員した。

 当初4月9日から行う予定の全国ツアーだったが、東日本大震災を受け、4月9~30日の8公演を延期、7月2、3日の宮城県セキスイハイムスーパーアリーナでの公演を中止した。新たにタイトルを「ayumi hamasaki ~POWER of MUSIC~2011」として始まった同ツアーは、“音楽の力”をテーマに、全国ツアーでは自身初となる360度見わたせるセンターステージを採用し、初のフルオーケストラ構成に変更した。

 大がかりなセットや派手な演出をやめ、衣装替えもほとんどない状態でスタートしたツアーだったが、被災地が復興へ向かう中で、「悲しんでばかりでなく、しかし決して忘れることなく、前を向いて進んでいこう」という思いを伝えるため、セットリストや演出を徐々に変化し、特別効果や衣装替えを加えていった。最終日は全9種類の衣装を披露し、ダンサー13人、パフォーマー6人、バンド8人、オーケストラ16人のライブパフォーマンスで盛大に締めくくった。

 10月に入ってからセットリストに加わった新曲「progress」の際にはオーストリッチのミニドレス、たいまつに囲まれながら力強く歌った「BRILLANTE」では赤いロングドレス姿を披露した。ライブの中盤では、ゲストとしてダンスボーカルユニット「AAA(トリプルエー)」の浦田直也さんが「ANother song」を、韓国の男性3人組ユニット「JYJ」のジュンスさんの双子の兄・JUNO(ジュノ)さんが「Why…」を、それぞれ浜崎さんとともに熱唱し、会場は歓声に包まれた。ピンクのチュチュドレスで登場した「SEASONS」の際は、「この曲は、集まったみんなで歌ってね~」と観客をあおっていた。

 浜崎さんは今回のライブについてマスコミに向けてコメントを出し、「(震災の)あの日から刻々と変わっていく日本の状況とともに、さまざまな思いや出来事を決して忘れず、胸にしっかりと抱きながらライブも進化し続けてきて、最後まで音楽の力を信じてやり抜くことができた」と喜び、「今も日本中で頑張っている人たちに歌で愛と勇気を届けられるよう、これからも歌い続けていきます」とコメントしている。このライブの模様は「アメーバピグ」上で1万5000人限定で有料配信した。(毎日新聞デジタル)

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