MD松尾のヒット解析:マリオが圧倒的 3DS本体もけん引

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「スーパーマリオ3Dランド」(3DS、任天堂)が予想以上の売れ行きでトップを獲得しました。ファミリー層を中心に圧倒的な強さを見せ、想定していた2週間分の売り上げをわずか4日間で達成しています。新色「アイスホワイト」が発売されたことも手伝って、本体の売り上げも2.5倍にはね上がっています。

 「ファイナルファンタジー零式」(PSP、スクウェア・エニックス)に続く3位には「バトルフィールド3」(PS3、エレクトロニック・アーツ)、4位には「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」(PS3、SCE)がランクイン。ユーザー層を食い合うかと思っていたのですが、20歳を境に「バトルフィールド3」は10代に強く、「アンチャーテッド」は30代までと購買層がはっきり分かれており、どちらも前作の倍以上という好成績を記録しています。

 ◇今週の動き

 「スーパーマリオ3Dランド」がV2を達成しそう。2位以下には、予約も好調な「初音ミク プロジェクトディーヴァ エクステンド」(PSP、セガ)、「戦国BASARA 宴」(PS3・Wii、カプコン)のPS3版と新作タイトルが続くとみています。

 ◇ランキングは次の通り。(10月31日~11月6日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

2位 ファイナルファンタジー零式(PSP)

3位 バトルフィールド3(PS3)

4位 アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス(PS3)

5位 ワールドサッカーウイニングイレブン2012(PSP)

6位 星のカービィWii(Wii)

7位 スライムもりもりドラゴンクエスト3(3DS)

8位 ジャストダンスWii(Wii)

9位 ワールドサッカーウイニングイレブン2012(PS3)

10位 ワールドサッカーウイニングイレブン2012(PS2)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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