アキバ中古ゲーム市況：PSVita、ソフト、サプライの品切れ相次ぐ

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、15～21日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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　「ファイナルファンタジー（FF）13−2」（PS3・Xbox360、スクウェア・エニックス）の発売に、新型携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ（PSVita）」の登場とアキバは大いに盛り上がりました。特に「PSVita」が発売された17日は、まさにお祭り騒ぎという感じですごかったですね。本体は、Wi-Fi版が品切れで、3G版は在庫ありという状況ですが、本体よりもサプライやソフトの品切れが相次ぎました。ほぼ必須のメモリーカードは容量の大きいものから売れていく状況で、最終的には最も容量の少ない4GBも売り切れるほど。ソフトも「アンチャーテッド　地図なき冒険の始まり」（SCE）を筆頭に「地獄の軍団」（スクウェア・エニックス）、「真かまいたちの夜 11人目の訪問者（サスペクト）」（チュンソフト）、「ドリームクラブZERO」（ディースリー・パブリッシャー）などが軒並み売り切れました。発売タイトルは多かったものの、どれが人気を集めるかは不透明だったため、発注を絞った店舗も多かったということでしょう。

　中古市場のトップは前回に引き続き「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」（PS3、バンダイナムコゲームス）。「セブンスドラゴン2020」（PSP、セガ）、「FF零式」（同、スクウェア・エニックス）と続きました。「FF13−2」は評判がいいようで、中古でも人気を集めています。

　いよいよクリスマスからお年玉商戦に突入します。人気を集めそうなのは「無双OROCHI2」（PS3・Xbox360、コーエーテクモゲームス）、「コールオブデューティ　モダン・ウォーフェア3　吹き替え版」（同、スクウェア・エニックス）あたりでしょうか。また、「SDガンダム Gジェネレーション3D」（3DS、バンダイナムコゲームス）の3DS本体同梱（どうこん）版や、「魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE−THE GEARS OF DESTINY−」（PSP、同）の限定版が早くも売り切れています。

　年末年始はやはり任天堂系ハードが伸びそう。「スーパーマリオ3Dランド」（任天堂）、「マリオカート7」（同）、「モンスターハンター3G」（カプコン）といったビッグタイトルに支えられた3DSだけでなく、「星のカービィ Wii」（任天堂）、「みんなのリズム天国」（同）などWiiも息を吹き返すでしょう。また、PS3も「ガンダム」「コールオブデューティ」などに加え、「ザ エルダースクロールズ5：スカイリム」（ベセスダ・ソフトワークス）、「FF13−2」といった長時間遊べるものが好まれるでしょう。

　25日まで恒例の「鬼特価」セールを実施します。980円以上の商品を2本で500円引きからと大変お得なので、ぜひこの機会に利用してみてくださいね。

　◇中古ランキングは次の通り。（15～21日・トレーダー調べ）

1位　機動戦士ガンダム エクストリームバーサス（PS3）

2位　セブンスドラゴン2020（PSP）

3位　ファイナルファンタジー零式（PSP）

4位　コールオブデューティ　モダン・ウォーフェア3　字幕版（PS3）

5位　ザ エルダースクロールズ5：スカイリム（PS3）

6位　ファイナルファンタジー13−2（PS3）

7位　モンスターハンター3G（3DS）

8位　初音ミク　プロジェクトディーヴァ　エクステンド（PSP）

9位　モンスターハンターポータブル3rd（PSP）

10位　ブレイブルー　コンティニュアムシフト　エクステンド（PS3）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。