女優の本仮屋ユイカさんが初めて挑戦する舞台「パレード」が、天王洲銀河劇場(東京都品川区)で上演されている。“衝撃作”と評された吉田修一さんの小説を、同作の映画化も手がけた行定勲監督が演出。本仮屋さんは若手人気俳優と熱愛中と自称する無職の女性・琴美を演じている。「健康的な女性は美しい。私もそうなれるように」と語る本仮屋さんにプライベートについて聞いた。(毎日新聞デジタル)
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女優の貫地谷しほりさんと大親友だという本仮屋さん。その貫地谷さんは、映画版「パレード」(10年)で琴美役を演じた。「彼女が出ている作品なので」と映画館に見に行き、「映画の世界観とキャスティングが素晴らしくて、いい映画だなと思っていた。琴美としほりちゃんがすごくはまっていた」と絶賛する。そんな大親友が演じた役どころを今回自分が演じるのは「結構プレッシャー」というが、「彼女(貫地谷さん)に報告したらすごく驚いていて『頑張ってね、見に行くから』って言ってくれました」と笑顔を見せた。
そんな本仮屋さんの休日の過ごし方を聞くと「お友だちとご飯を食べに行ったり、舞台を鑑賞したり、本を読んだりとか、編み物をしたりとか。普通な感じ」と話す。
また“妄想”をしていることが多いといい、「大それた妄想とか、ストーリー仕立てじゃなくて、あの扉に指をこうやってはさんでこう閉めたら超痛いんだろうなとか。流氷の上から落ちたらこうやって泳いで帰って来ようとか(笑い)。散漫なことをずっと考えて自分の世界に浸っていることが多いです」と照れ笑い。「パレード」の舞台についても以前から“妄想”をふくらませていたようで、芝居の上演時間あたりになると「来月のこのぐらいの時間に私は天王洲アイルのあの舞台に立つんだ~とか(“妄想”していました)」と笑顔で話した。
さらに昨年からは、有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動が「習慣づいた」という。中でも走ることは「自分のライフスタイルには欠かせないです」と語る。「体が資本な仕事だなっていうのと(笑い)、写真集(「air」)のお仕事があって(肌の)露出が多かったので、鍛えないとこれはまずいなと。そこで頑張ったら、その後も続けられるようになりました」ときっかけを振り返った。うなぎや焼き肉、もつ鍋などが好きといい、「食べるのがすごく好きなので、動かないと太っちゃう。お酒でもむくみやすいので、運動は必要ですね。演じる体力もですけど、きれいという面でも運動は欠かせないです」と語っている。
「きれいだと思う女性は……健康的な人」と語る本仮屋さん。「化粧や洋服(のコーディネート)が上手なのも大事だけど、やっぱり元気だったり、健康な人って本当に美しいなって思うんです。そういう人になれるように運動しようと思って」とほほ笑んだ。
<プロフィル>
もとかりや・ゆいか。87年9月8日生まれ。東京都出身。01年ドラマ「3年B組金八先生」第6シリーズ(TBS系)に出演。04年の映画「スウィングガールズ」(矢口史靖監督)で注目を集め、05年のNHK連続テレビ小説「ファイト」でヒロインを演じた。11年は出演した映画「ワイルド7」(羽住英一郎監督)が公開されたほか、写真集「air」を発売。また3月からNHKクラシックガイドでナビゲーターを務め、10月から初のラジオレギュラー番組「本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ」(ニッポン放送)をスタートさせた。12年春に映画「僕等がいた」(三木孝浩監督)の公開が控えている。
原作は、02年に山本周五郎賞を受賞した小説。映画は10年2月に公開され、第60回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門国際批評家連盟賞を受賞。ほかに第4回アジア・フィルム・アワードでベストフィルムにノミネート、第14回釜山国際映画祭招待作品になるなど注目された。舞台は、脚本を舞台版「世界の中心で、愛をさけぶ」などを手がけた蓬莱竜太さんが担当。ルームシェアをする4人の男女、良介、琴美、未来、直輝の元に、新たにサトルがやってきた。そのころ、近所では連続暴行事件が起こりはじめ、4人が抱えていた問題が徐々に露呈し始める……という物語。山本裕典さん、原田夏希さん、竹内寿さん、福士誠治さんが出演している。天王洲銀河劇場(東京都品川区)で29日まで、シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で2月4、5日に上演。WOWOWライブで2月18日午後9時から放送される。