MD松尾のヒット解析:「テリー…」が大ヒットで品薄か

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」(3DS、スクウェア・エニックス)が想定をはるかに上回る売れ行きでした。特にTSUTAYAでは、さまざまなキャンペーンを行ったこともあり、その効果も出たといえるでしょう。全国的には品切れしている店舗も多いのでは。2位は「ドラゴンズドグマ」(PS3、カプコン)。30代までユーザー層を伸ばしており、やりごたえのある内容も相まってロングセラーもありえます。4位の「GUILD 01」(3DS、レベルファイブ)は、同日発売の「テリー…」の陰に隠れてしまった印象。有名クリエーターが手がけたゲームが4本入って値段も手ごろなので今後に期待したいところです。

 ◇今週の動き

 「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D」の勢いは止まらないでしょう。新作では、ネットでも話題の「TOKYO JUNGLE(トーキョージャングル)」(PS3、SCE)がよさそう。また、「機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY」(PSVita、バンダイナムコゲームス)も登場。PSVitaの6月攻勢の第1弾として期待しています。

 ◇ランキングは次の通り。(5月28日~6月3日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D(3DS)

2位 ドラゴンズドグマ(PS3)

3位 マリオテニスオープン(3DS)

4位 GUILD 01(3DS)

5位 マリオパーティ9(Wii)

6位 実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳F 世紀末救世主伝説(PS3)

7位 ファイアーエムブレム 覚醒(3DS)

8位 モンスターハンター3G(3DS)

9位 蒼黒の楔 緋色の欠片3 明日への扉(PSP)

10位 ドラゴンズドグマ(Xbox360)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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