大阪・ミナミのなんばグランド花月(大阪市中央区)で上演中の「吉本百年物語 笑う門には、大大阪」に、奈良市出身の女優、藤林美沙さんがミスワカナ役で出演している。
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藤林さんはクラシックバレエやタップダンスが得意で、ミュージカルを中心に舞台で活動。俳優の岸谷五朗さん、寺脇康文さんによる演劇ユニット「地球ゴージャス」に参加し、5月には大阪・オリックス劇場(大阪市西区)で上演された「海盗セブン」にも出演した。
ミスワカナ(1910~1946)は、アコーディオンを演奏する玉松一郎とコンビを組み、駆け落ち、破門、結婚、家出、離婚、再婚と私生活では奔放で波乱の人生を送った天才漫才師。藤林さんは戦前から戦中にかけての期間を演じる。舞台では一郎役の山崎邦正さんと見事な漫才も見せる。
藤林さんは「23歳くらいまで関西にいましたが、稽古(けいこ)が始まると関西弁がおかしいところがあって。台本が真っ黒になるほど書き込みました」と話す。「私がワカナだったら、と稽古(稽古)を重ねました。ワカナさんは耳がよくて、天才肌で、芸人ならではのじゃじゃ馬なところがあって、つやっぽくて……。じっとしてないなというところは似ているかもしれない」と分析する。
最終公演は8月2日午後7時。1階席7500円、2階席6000円。問い合わせは、チケットよしもと(0570・036・912)まで。(毎日新聞デジタル)