競技かるたに青春をかける若者たちを熱く描いた人気マンガ「ちはやふる」のアニメ版で、主演を務める声優の瀬戸麻沙美さんが23日、“小倉百人一首の殿堂”「時雨殿」(京都市右京区)で開かれた小中学生限定イベント「『ちはやふる』と楽しむ百人一首」に登場。特別に読み手を務めたり、クイズを出題して子供たちと盛り上がった。
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時雨殿は、藤原定家が百人一首を編集した小倉山のふもとの嵐山に立地する百人一首の多様な世界を体感できるミュージアム。11日から12月24日まで企画展「ちはやふるの世界」を開催しており、原作マンガを手がけた末次由紀さん直筆のコンテノートや生原稿、アニメ版の台本などを展示している。
イベントは午前、午後の2回。事前応募で集まった小学1年~中学3年の参加者が、競技かるたの講習会を受けた後で、3人1チームのミニ団体戦「ちはやふる杯」で争い、2回の対戦成績が優秀だったチームや個性的だったチーム・個人を表彰。初めは、小中学生大会ということで、年齢や経験の差はあったものの、負けて悔し涙を流す子や、懸命に仲間を応援する子もいるなど、熱い戦いが繰り広げられた。瀬戸さんも対戦の様子を見学し、表彰式ではプレゼンターも務めた。
これまで近江神宮で行われる全国高校生かるた選手権を何度か見学したという瀬戸さんは「高校生はチームで気合を入れたりして“戦うモード”全開なんですけど、子供たちは本当にちはやふるが好きで、かるたが好きで実際にやってみたいという気持ちの子が多かったように感じました」と感想を語った。
22日には「京都国際マンガ・アニメフェア」のイベントで歌を披露し、京阪電車石山坂本線で運行されている「ちはやふる」のラッピングトレインにも乗ったといい、「一人で歌うということですごく緊張していたんですけど、お客さんがニコニコしながら聞いてくれてうれしかった。ラッピングトレインは電車の中までちはやふるのイラストや百人一首が描かれていて思わずはしゃいじゃいました」と笑顔を見せ、「本当に素敵な2日間でした」と振り返っていた。(毎日新聞デジタル)
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