島耕作:「おいでませ山口県」社長に 県の観光仕切る

「株式会社おいでませ山口県」初代社長に就任した島耕作(右)と弘兼憲史さん
1 / 32
「株式会社おいでませ山口県」初代社長に就任した島耕作(右)と弘兼憲史さん

 マンガ「島耕作シリーズ」の主人公・島耕作が、山口県の観光を仕切る「株式会社おいでませ山口県」の初代社長に就任した。同社の設立発表会が9日、東京都内で開かれ、海外出張中という島社長は手紙を寄せ「私を支えてくれる社員は山口県に住む県民145万人。社員数だけで言えば日本一の会社です。その全社員の知恵とおもてなしの心を結集して、最大限のパフォーマンスを発揮させることをコミットメントいたします」と就任のあいさつをした。

あなたにオススメ

 発表会には、「島耕作シリーズ」の原作者で、島社長と「30年来の友人」というマンガ家の弘兼憲史さんが登場。「私のふるさと・山口県が、観光部門を民営化するという暴挙に、いや攻めの姿勢に出た」と笑い、島社長からは社長のオファーを受けたことを相談されたと明かした。「今までも君は難局にぶつかってそれを乗り越えてきたじゃないか。お前なら軌道にのせられる」とアドバイスしたといい、「彼もやる決意をしたようで、友人として私も大変うれしい」と語った。

 発表会には、山本繁太郎・山口県知事、福田良彦・岩国市長、全日空の篠辺修副社長のほか、新会社の「楽しんじょる課」課長で元プロ野球選手の宮本和知さん、「食べちょる課」課長でお笑い芸人の松村邦洋さん、社長秘書でキャスターの八木ひとみさんが登場した。島社長について、松村さんは「課長でよかったんじゃないのかなと思いますけれど、出世してますね~。これからは島社長についていきます」といい、宮本さんは「おいでませっていう社名が山口県らしい」と笑った。

 同県のおすすめを聞かれると宮本さんは「錦帯橋からのドライブ。家族連れだと温泉がいいんですよ、本当にすばらしい景色があるので3泊4日くらいで回ってほしい。巌流島が観光スポットです」とアピール。松村さんは「やっぱりふぐですかね、ふぐをふくと言います。幸せをよぶ魚。岩国といえば、押し寿司、伝統料理を全国の皆さんに食べてほしい」と熱弁した。まだ課長が決まっていない「泊まっちょる課」について課長候補を聞かれると、宮本さんは「原監督。日本酒で一番好きなのが(同県の)『獺祭(だっさい)』なんです。僕が交渉しに行きますよ」と推薦。一方の松村さんは「安倍晋三さん(元首相)ですね~」と物まねを披露し、会場を盛り上げていた。

 「株式会社おいでませ山口県」は、岩国錦帯橋空港が12月13日に開港することを記念して、山口県が観光部門を全国で初めて民営化した、という設定で設立された架空の会社で、同県を訪れた観光客を“株主”として、優待プランを提供するさまざまな特別企画を用意するというユニークなキャンペーン。第1弾として、同社設立を記念した「株主様ご優待券」を限定で5万枚発行し、12月13日から13年5月31日まで、岩国錦帯橋空港や、日本橋にある山口県アンテナショップ「おいでませ山口館」などで配布する。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 32 枚

マンガ 最新記事