倖田來未：30歳誕生日に初の武道館　ファンの祝福に感涙「こんな幸せでいいんかな」

　7月に第1子となる男児を出産した歌手の倖田來未さんが13日、30歳の誕生日に、日本武道館（東京都千代田区）で出産復帰後初のライブツアーの東京公演を開催した。倖田さんにとって単独の武道館公演、バースデーライブともに初めてで、ファンから自身の楽曲「Birthday Eve」の替え歌を大合唱で贈られると、「いやあ最高やね」と感激の涙。「家庭ができて、赤ちゃんができて、こんなに幸せでいいんかなと。こんなに愛されてるアーティスト他にいいひんと思う。うちのファンが一番素晴らしいと思う」とファンに感謝した。

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　高さ1．5メートル、直径１メートルの巨大なバースデーケーキとファンからの大合唱で祝福された倖田さんは、涙を浮かべながら驚きの表情で何度も客席に頭を下げ、「10年以上倖田來未をやらせていただいて本当に幸せ」と感謝。「私の都合で、赤ちゃんができて、ツアーも1本できなくて、悲しんでる人もいたと思う。私は運命の人と出会って、赤ちゃんができて幸せだけど、実際待っててくれるんやろうかって10カ月間不安やった」と心境を告白し、「けど、こんなにたくさんの人に足を運んでもらって。30歳になりましたけど、初心に戻って、みんなとこれからも、ずっとずっと歩いて行けたらいいなって思ってます」とファンに呼び掛けていた。

　倖田さんは、直径10メートル×高さ6メートルのピンクの豪華ドレス姿で登場し、「愛のことば」でライブをスタートし、「倖田來未、本日で30ちゃいになります！　そんなめでたい日に、こんなにたくさんの人に集まってもらって本当に感謝してます！　実は初めて武道館でライブするんです。てか緊張系！」と笑顔であいさつ。出産復帰後初のツアーとあって、「元気な赤ちゃんを産み落として、ようやく戻ったんですけど、お母さんになったから（ファン投票で選ぶライブの楽曲を）バラードにしようみたいなファンの行動も聞きました」とうれしそうに話していた。

　今回のライブツアーは、「KODA KUMI Premium Night～Love ＆ Songs～」と題して、今月7、8日に行われた大阪公演を皮切りに、東京、名古屋、福島県郡山市の4都市8公演を実施。この日のライブでは、代表曲の「Butterfly」や「愛のうた」などファン投票で上位に入った30曲と12月5日発売の最新曲「恋しくて」などメドレーを含む全32曲を熱唱。大胆に脚を露出したミニドレスなど8種類の衣装を次々と披露し、1児の母とは思えないパワフルな歌声とパフォーマンスで武道館を埋める1万3000人の観客を魅了した。

　また、この日は、来年3月から観客総動員数10万人を見込む全国ツアーの開催も発表された。13年3月16日のさいたまスーパーアリーナから、福岡、青森、長野、愛知、大阪、静岡、北海道の全国8都市で11公演を行う予定。

　倖田さんは、11年12月にロックバンド「BACK−ON」でボーカルとギターを担当するKENJI03（ケンジスリー）さんとの結婚と妊娠を発表。その後、出産のため活動を制限し、7月に第1子となる男児を出産。10月には音楽番組でテレビ復帰するなど本格的に活動を再開している。（毎日新聞デジタル）