マンガ新連載:「月影ベイベ」 「坂道のアポロン」作者の青春物語

「月刊フラワーズ」で連載をスタートした小玉ユキさんの新連載「月影ベイベ」のイラスト (c)小玉ユキ/小学館
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「月刊フラワーズ」で連載をスタートした小玉ユキさんの新連載「月影ベイベ」のイラスト (c)小玉ユキ/小学館

 雑誌で連載が始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。「坂道のアポロン」の作者・小玉ユキさんの新連載「月影ベイベ」が、28日発売の「月刊フラワーズ」(小学館)13年1月号でスタートした。伝統を守り継ぐ町を舞台にした少年と少女らの青春ストーリーだ。

ウナギノボリ

 第1話は、風邪で学校を休んでいた少年・佐伯が、久しぶりに登校したある日、無表情な少女・峰岸が東京から転校してきたことを知るところから始まる。その日の午後の授業で、町の伝統芸能「おわら」の練習に参加していた佐伯は、教室に忘れたCDを取りに戻ると、「おわらに興味がない」と言って練習に参加しなかった峰岸が、ひとりで見事に踊る姿を見かけてしまい……というストーリー。(毎日新聞デジタル)

 ◇小学館 フラワーズ編集部 指宿弥生さん

 着物に菅笠(すげがさ)、宵闇(よいやみ)にぼんぼりが、朧(おぼろ)に照らしだす顔……これは一体なんだろう?と思われたでしょうか。それは第1話をお読みいただけたら、ちょっぴり分かるかもしれません。

 しなやかな感性と繊細な視点で、多くの人が共感できる物語を美しく描き出す小玉先生。今度は地方の伝統行事を軸に描く、人間ドラマに挑戦します! 前作「坂道のアポロン」では1960年代の九州を舞台に、ジャズを通じて若者たちの青春模様が描かれましたが、今回はさらに切り口を幅広く、行事を通じて関わり合う老若男女、それぞれの立場や思いから生まれる物語をお届けしていく予定です。

 情緒あふれる街並みの中で、随所に登場する民謡や美しい踊りの所作、回を追うごとに変化していく人間模様、そして「明かされていくこと」がありそうです……! どうぞお楽しみに。

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