ヒュー・ジャックマン:日本語であいさつし2500人熱狂 アン・ハサウェイは監督にチクリ

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 俳優のヒュー・ジャックマンさん、アン・ハサウェイさんらが28日、東京都内で行われた映画「レ・ミゼラブル」(トム・フーパー監督)の来日イベントに登場した。ジャックマンさんは「ありがとう、こんばんは。日本に来られてうれしいです」と日本語であいさつし、約2500人の観客を熱狂させた。

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 イベントにはジャックマンさん、ハサウェイさん、アマンダ・セイフライドさんとフーバー監督、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュさんが出席した。イベント中の質疑応答で、フーバー監督が主人公バルジャンの義娘・コゼットを演じたセイフライドさんについて「コゼットには世界一美しいスターをキャスティングしようと思った。今、そこにお座りの」とセイフライドさんの方を向いて説明すると、間髪入れずハサウェイさんが「ちょっと待って、じゃあ私は?」と口をはさみ、さらにジャックマンさんも「じゃあ僕は?」とフーバー監督を“追及”。2人からの追及にフーバー監督は「“世界一美しい”っていうのは、世界一美しいブロンドの髪の女性という意味で……」とたじたじで、会場を沸かせた。

 その後もハサウェイさんは「さっきの“失言”のせいで監督は私にとってはもう知らない人だわ」とチクリ。ちゃめっ気たっぷりにすねて見せたが、ファンテーヌ役に抜てきされたときの気持ちを聞かれると「本当に夢がかなったという思いが強すぎて……。重要なことが起こったときはいつもそう。心にじわじわと喜びがしみこんできた。そして今もその喜びは続いているわ。幸運で人生捨てたもんじゃないって思っている」と話し、「歌のレッスンを10年間続けているんだけれど、この映画の話をいただいたときは、私はずっとこの映画のために予習をしてきたんだと思った」と改めて喜びをかみしめていた。

 映画「レ・ミゼラブル」は、仏文学の巨匠ビクトル・ユゴーの大河小説が原作。ミュージカル版はこれまで世界43カ国、21カ国語で上演され、27年間のロングラン公演と6000万人超動員数を達成した。人としての正しい道を模索するジャン・バルジャンの波瀾(はらん)万丈な人生を軸に、多彩な登場人物の運命が交錯する壮大なドラマが描かれる。主人公バルジャンをジャックマンさん、ファンティーヌをハサウェイさん、コゼットをセイフライドさんが演じるほか、ジャベール役でラッセル・クロウさんらも出演する。映画は12月21日から公開。

 ジャックマンさんは8月以来今年2度目、ハサウェイさんは06年の「プラダを着た悪魔」以来6年ぶり2度目、セイフライドさんは映画のPRとしては初来日。イベントには森公美子さん、山崎育三郎さん、知念里奈さん、山口祐一郎さん、平野綾さんら日本版の舞台に出演するキャストも登場し、登壇者に花束を贈ったほか、劇中で使用されている「民衆の歌」を合唱した。(毎日新聞デジタル)

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