コミケ83:「黒子のバスケ」脅迫で一部出展見合わせを決定

8月に開催されて50万人以上の人でにぎわった同人誌即売会「コミックマーケット82」の様子
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8月に開催されて50万人以上の人でにぎわった同人誌即売会「コミックマーケット82」の様子

 人気マンガ「黒子のバスケ」の関連団体に脅迫状が送られている問題で、29~31日に開催される日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)83」の主催団体である準備会は8日、同作の同人誌を扱うサークルの出展を見合わせると発表した。警察と会場からの強い要請を受けての決定という。併せて同作を主に扱うサークル以外でも、同作の同人誌やグッズを扱わないように要請するが、コミケ自体は警備を強化して開催する。

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 準備会によると、10月29日に同会宛てに「黒子のバスケ」のサークル不参加を要求する脅迫状が届いたことを受け、当初は手荷物の確認を実施することで調整していた。だが22、23日に開催予定の集英社主催「ジャンプフェスタ」で、同作の関連イベントや物品の販売が中止になることが発表された現状や、そのほかにもさまざまな団体に脅迫状が送付されるなど脅迫がエスカレートしていること、犯人を刺激することなども考慮し、「犯人が捕まるまでコミケの開催を見合わせるか、『黒子のバスケ』のサークルに参加を見合わせるように」と要請を受けたという。

 準備会は「要求に屈する前例を残したくない」と再考を求めたが、警察からは安全に開催できるかとの懸念が強く、開催した場合は今後のコミケの会場の貸し出しも難しくなるとの示唆もあり、一部の出展見合わせを決めたという。(毎日新聞デジタル)

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