バイきんぐ:「自分でも笑った!」芸歴16年の集大成 初のネタDVD「King」インタビュー

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 キングオブコント2012で5代目キングに輝いたお笑いコンビ「バイきんぐ」が26日、初DVD「King」を発売する。西村瑞樹さんは「完成品を見たらむちゃくちゃ面白かったですね。自分でもマジで笑いました!」と自信満々。一方、相方の小峠英二さんは「家の近くのツタヤに(レンタルが)2枚以上並んでてほしいな。しかもそれが借りられていたりしたらうれしいですね……」と謙虚にPRした。2人に初DVDの見どころを聞いた。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 DVD「King」は、芸歴16年間の中から、不思議な物を売りに来る「セールスマン」、製菓会社の電話相談センターが舞台の「ふんわり名人」や、王者となったキングオブコントでも披露した2ネタ「卒業生」「帰省」も含むベストネタ10本を、コントライブで披露した様子を収録している。タイトルは、同大会の優勝後だったこととコンビ名から「何となく、サクッと決まった」という。

 普段ネタを作るのは小峠さんで「例えば、『何を訪問販売で売りに来たら面白いかな』と思って、『セールスマン』というネタを考えた。気に入ってます。実体験では、一回、風鈴を10個くらい売りに来られたことがありましたね(笑い)。『おひとつどうですか?』と言われて『いやいや……』って買わなかったですが」と話し、経験をインスピレーションに基本的には創作している。西村さんが「(小峠さんから)台本をもらって2人でそこから練習する感じですね。やっているうちに『こんなのはどう?』って(ボケを)提案するけれど、あんまり採用されない……」とぼやくと、小峠さんは「面白くないからです! それしかないです。分かりにくいのが多いので却下します」ときっぱり返した。

 「ふんわり名人」というネタでは、西村さんのクレーム処理の電話バイトの経験が生きたといい、西村さんは「直接の経験がネタになったんじゃないけれど、電話ではクレーム以外に、商品へのおほめの言葉をいただくことがある」と説明。小峠さんは「あれは僕の実話です。最初(ネタの元となったお菓子を)食べたときに『おいしいな』と感動して、つい電話してしまいました」と熱弁した。一方、挑戦だったというネタを聞くと、小峠さんは「いつもとテイストが違うという意味で、『交通量調査』(というネタ)ですね。結構気になるじゃないですか。『何を数えてるんだろう?』と興味を持ったところからが始まり。全く知識がなかったのでバイトをしたことあるやつに話を聞いたりしました」と語った。

 初のネタDVD「King」は26日発売で、価格は3000円。特典映像には、コントライブ終了後に観客を巻き込んで、同DVDのCMを撮影した様子などを収録している。西村さんは「一番面白いものからベストテン。期待してほしいですね!」といい、小峠さんも「編集途中で気になった部分を何点かちょっと直してもらったら、いい感じになっていた」と、初DVDの手応えを語っていた。

 <プロフィル>

 小峠英二さん(ことうげ・えいじ。76年6月6日生まれ、福岡県出身のO型。趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞、特技はギター)と、西村瑞樹さん(にしむら・みずき。77年4月23日生まれ、広島県出身のO型。趣味は映画鑑賞、テレビゲーム、特技は野球、カラオケ)のお笑いコンビ。SMA NEET Project所属。96年から活動を開始し、「キングオブコント2012」で歴代最高得点を獲得して優勝した。決勝戦の模様と同番組の裏側を追ったドキュメントDVD「キングオブコント2012」が優勝記念特番「キングの晩餐会」のDVDと2枚組み価格3990円で発売中。今回は芸歴16年で初のDVD「King」を発売した。

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