アニメ質問状:「リトルバスターズ!」 原作ゲームの雰囲気を壊さないよう注力

(c)VisualArt’s/Key/Team Little Busters!
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 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は「リトルバスターズ!」です。ワーナーエンターテイメントジャパンの川瀬浩平プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 −−作品の概要と魅力は?

 「AIR」「CLANNAD」などでおなじみのゲームブランド「Key」による大ヒット恋愛アドベンチャーゲームが原作。主人公の直枝理樹が、幼なじみの恭介たちと野球チーム「リトルバスターズ」を結成し、足りないメンバー集めに奔走する中で、理樹は仲間やさまざまな美少女たちと触れ合い、成長していく青春群像劇です。理樹と彼を取り巻く各キャラクターが織りなす「友情」や人間模様が大きな魅力となってます。

 −−アニメにするときに心がけたことは?

 既に大人気作だったゲームが原作で、アニメ化が待望される中、プレッシャーがかなり強かったこともあり、制作をスタートするまでにスタッフ間でいろいろと試行錯誤をしていました。ただ、各スタッフで共通していたのが、原作であるゲームをフィルムにしたときに、いかに違和感なく、それこそゲームをしていたときの感覚を思い起こさせるか、またゲームをプレーしていない新規ファンの方々には、原作の生き生きとしたキャラクターが織りなす空気に触れてもらうことで、この作品世界を楽しんでもらえるよう心がけました。

 −−作品を作るうえでうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 本作に限らず、ゲームならではのシステムとして各ヒロインを攻略するという多重のルートがあります。それをそのまま映像化することは非常に厄介でして(主人公がジゴロに見えちゃいますので……)そこをうまく避けながら原作の雰囲気を壊すことなく映像化するか……。そんな大変な構成をシリーズ構成の島田満さんにうまく違和感なくまとめてもらったと思っておりますが……。皆さんいかがでしょうか?(笑い)

 −−今後のみどころを教えてください。

 後半戦は各ヒロインの持つさまざまな悩み、思いを理樹がどう解決していくのか? そして、原作ゲームのファンの方々はご存じですが、実はこの世界には大きな「謎」が潜んでいて、徐々に見え隠れしてきます。単なる学園青春群像劇とは一味もふた味も違う本作品の世界をお楽しみいただければと思います。

 −−ファンへ一言お願いします。

 これからもさらにドラマもキャラクターたちも盛り上がっておりますが、テレビ放映に大幅に映像修正を行ったブルーレイ、DVDが好評発売中です! 豪華な封入特典に加え、全巻購入特典(新作映像ブルーレイ)の応募券も付いていて、盛りだくさんな内容ですので、ぜひテレビアニメともどもよろしくお願いいたします!

 ワーナーエンターテイメントジャパン プロデューサー 川瀬浩平

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