アイドルグループ「AKB48」の板野友美さんがグループを卒業することが、1日公開された最新ドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」の劇中で明らかになった。この日、東京・六本木の映画館で行われた舞台あいさつに登場した板野さんは「突然の発表になってしまったんですけど、私、板野友美、AKB48を卒業します」と涙ぐみながら報告。深々と頭を下げると、「去年のAKBやメンバーのスキャンダル、今後のAKB48、去年の敦子の卒業についてのインタビューに答える中で、卒業への思いが強くなり、こういう形で発表させていただくことになりました」と説明した。卒業の時期などは未定だが、インタビューの中では13年中に卒業すると言及していた。
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板野さんは「以前から秋元(康)先生には卒業のことは相談していたんですが、インタビューの中で本音が出てしまって、秋元先生に確認したら『いいよ』と言うことで、ここで発表することになりました」と経緯を説明。卒業を決意したきっかけについては「AKB48は夢をかなえる場所なので、いつっていうのはないですね、ずっと考えていたことだと思います。(前田)敦子の卒業は、彼女が決めたことに対してそのときはすごいなと思ったし、影響も受けたんですけど、自分の道は自分で見つけることだと思うので、これからは互いに頑張れたらいいなと思います」と前田さんの影響があったことを明かした。
板野さんは集まったファンに向けて「残り少ない時間なんですけど、メンバーとそしてファンのみなさんと思い出をたくさん作って、残り少ない時間を頑張りたいと思います」とあいさつすると、会場のファンからは「ともー!」「嫌だー!」「やめないで!」と悲痛な声が飛んだ。
映画は11年公開の「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」、12年公開の「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」に続くドキュメンタリーの最新作。前田敦子さんの卒業公演や東京ドーム公演の舞台裏に密着。前田さん卒業後の熾烈(しれつ)なセンター争いや、恋愛禁止条例、メンバー間格差など、現代のリアルなアイドルの姿を赤裸々に映し出している。主題歌は「After rain」。
舞台あいさつには、高橋さんのほか、渡辺麻友さん、篠田麻里子さん、小嶋陽菜さん、板野友美さん、北原里英さん、島崎遥香さん、横山由依さん、菊地あやかさん、入山杏奈さん、川栄李奈さん、加藤玲奈さんの12人と高橋栄樹監督が出席した。(毎日新聞デジタル)
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