47都道府県芸人グルメ便:「背白ちりめん三昧丼」 鹿児島・ビューティーメーカー

1 / 10

 吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は、鹿児島に住むお笑いコンビの「ビューティーメーカー」が、志布志の新メニュー「背白ちりめん三昧(ざんまい)丼」を紹介します。(毎週日曜更新)

ウナギノボリ

 よしもと47都道府県住みます芸人鹿児島県担当の男女コンビ「ビューティーメーカー」が志布志市の家庭的雰囲気の人気店「丼や和華」にて、「Show−1グランプリ(商店街グルメグランプリ)」で初代栄冠に輝いた「背白ちりめん三昧丼」を取材してきました!

 鹿児島の有名な食べ物といえば? せーの! 黒豚、黒牛、背白ちりめん! えっ!? 三つめが分からないですって?? それではお教えいたしましょう!

 今回お邪魔した志布志市は、「お釈迦(しゃか)まつり」というシャンシャン馬の行列が練り歩く伝統行事が有名で、我々ビューティーメーカーは、「志布志市お釈迦まつりお笑いPR大使」に任命され、「志布志市志布志町志布志424」という志布志づくしの住所を設け、特別住民票までいただいてPR活動をしております。志布志は、鹿児島県の東部で、大隅半島の付け根部分にあります。分かりやすく九州を体で例えると、腰下が鹿児島県。その左足が薩摩半島。右足が大隅半島。右の恥骨辺りに志布志市があり、鹿児島のシンボル桜島が……。なぜ急に体で例えたかは置いておいて……。

 市の南側に、太平洋に面し黒潮が注ぎ込む志布志湾があります。フェリーやコンテナ船が出入港するかたわら、地元漁船団による「しらす漁」がいまも盛んです。朝早くから夕方まで、漁船2隻が一つの網を引っ張り、しらすの魚群を追う伝統の漁法がいまでも行われています。志布志市では、しらすのことを、縮緬(ちりめん)のようなしわがあることから「ちりめん」と呼んでいます。この志布志湾で水揚げされるしらすの特徴が「背白」です。文字通り背中が白いのです。

 今回ご紹介する「背白ちりめん三昧丼」は、釜上げしらす、しらすのかき揚げ、しらすのきんぴら。この3種の具材をたっぷりご飯の上にこれでもかと惜しげもなく豪快に盛りつけたもので、まずは、見た目から圧倒されます。水泳200メートル平泳ぎで、北島康介選手の記録を塗り替えて、高校生にして世界新記録を樹立した志布志高校3年生の山口観弘選手の泳ぎっぷりくらい豪快なんです。例えが分かりづらい!というクレームは、個人ではなく、会社あてにお願いします(笑い)。

 とにかくビックリしたのはちりめんの量。雪が積もったように2センチほど、ちりめんが載っていました。丼って「ご飯」がとても多いイメージがありますが、こちらは「ちりめん」がとても多い! 確かに、見た目のボリュームがすごいんですが、そこはちりめんなのでとってもヘルシー。ダイエットは明日から!という女性にもうれしい一品です。

 釜上げしらすはふっくらとしていて、口の中に甘みが広がり、ほのかな海の香りを感じますが、臭みは一切ないんです。甘辛く煮込んだしらすのきんぴらは、新しさの中に懐かしさが残る一品。最後の一品。しらすのかき揚げは、さつまいもにたまねぎ、しらすという珍しいコラボレーションで、そのままいただきたい逸品。この三つの具材にゆず胡椒(こしょう)を隠し味にしたダシをかけて食べるんです。すると、三つの素材の味がうまく絡まり、まさに三位一体ならぬ“三味一体”。口の中は、幸せメリーゴーラウンド。

 例えるなら、我々ビューティーメーカー、そして共にがんばるマネジャーのよう、湊、竹之内、マネジャーの三つの素材の味がうまく絡まり、まさに“三味一体”。今まさに、お笑いメリーゴーラウンド。すみません、出口が見えなくなっております。

 しかし、「背白ちりめん三昧丼」は、この記事のようにギトギトなんかしておらず、サラッといただける一杯。しらす、きんぴら、かき揚げと、味が変わるので食感も味も楽しくて飽きがこない。さすがグランプリ! まさにお店の「素材+アイデアが光る丼」です。

 そしてそして、セットのお味噌(みそ)汁。こちらもとても気になりました。具のしらすは、一旦潰して板状にして干していたものだそうです。焼いたら焼酎のつまみにちょうどいいそうです。あー、おなかいっぱいになったはずなのにそれ聞いたらまた食べたい!!!(笑い)。

 期待以上の味とボリュームに我々ビューティーメーカー二人揃(そろ)って大満足!!! なんと言っても、お味噌汁、漬物、季節のデザートまで付いてお値段ジャスト1000円というコストパフォーマンスは、地元ならでは!! 中高年、ケンカ三昧の仲直りに、しらす三昧♪

 志布志の星、中高年のアイドル、綾小路きみまろさんをはるかに下回ったギャグも決まったところで、どんぶりの他にも注目していただきたいのがお店のおかみさん。志布志の魅力や観光スポット、時には人生相談まで! 「背白しらす三昧丼」にも負けないボリュームのあるトークは圧巻!!

 面倒見のいいおかみさんの年齢を感じさせないパワフルさは背白ちりめんからきているに違いない!そんな「丼や和華」さんにぜひ足を運んでください。和華には他にも志布志湾産の「鱧(はも)丼」、名物「野菜たっぷりのあんかけちゃんぽん」など50種類以上の豊富なメニューが勢ぞろい。宴会メニューも焼き肉・鍋料理・オードブルから会席料理まで飲み放題コースも3000円から承っております。(取材協力:丼や和華 099・472・2607)

 ◇ビューティーメーカーのプロフィル

竹之内雄太(鹿児島県伊佐市出身)と湊ゆかり(神奈川県横須賀市出身)のコンビで08年に結成。NSC東京校11期生。「デルフォイの神託」(鹿児島テレビ)や「ぷらナビ+」(鹿児島放送)に出演しているほか、毎日午後10時からYNN(よしもとネタネットワーク)鹿児島チャンネル(http://www.ynn47.jp/kagoshima/)をユーストリームで生配信中。

写真を見る全 10 枚

コラム 最新記事