ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は13年ぶりに3DSで“復活”した人気ゲーム「ドラゴンクエスト7」です。スクウェア・エニックスの藤本則義プロデューサーに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
解説「光る君へ」 ロバート秋山、はんにゃ金田… 光る! 適材適所の芸人起用
−−ゲームの内容について教えてください。
オリジナル版は00年に発売されたシリーズ第7作目で、本作はそのフルリメーク版になります。物語は、たったひとつの島しか存在しないという世界から始まり、その島に住む主人公と友達のキーファ王子が謎の石版を見つけたことから、その世界に封印された謎を解き明かしていく壮大な冒険に発展していきます。オリジナル版では、シリーズ屈指の重厚なシナリオと、最多ともいえる「職業」の数が話題となった作品です。
−−セールスポイントは?
冒険を進めていくうえでのカギとなる「石版」を見つけやすくするシステムを新たに導入し、「ドラゴンクエスト」ならではの多彩なゲーム性をどなたでも楽しんでいただけるようにしました。また、音楽には東京都交響楽団演奏によるオーケストラ音源を採用し、シリーズでもおなじみのすぎやまこういちさん作曲による楽曲を、より臨場感豊かにお楽しみいただけます。
−−3DS版のコンセプトは?
コンセプトは「わかりやすく、迷いすぎないDQ7」と「シリーズ最多の職業を更に生かしたバトルシステムにする」です。謎を解いた時の爽快感はしっかり残しつつも、悩みすぎて先に進めなくなるようなフラストレーションは感じさせないという思いで、いろいろなヒント機能を搭載しました。
また、54ある職業を体験しやすくして、それぞれの職業でバトルの戦略を楽しんでいただけるように大きくアレンジさせていただきました。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
先ほどの「わかりやすく、迷いすぎないDQ7」ということでいろいろなヒント機能が入っていますが、教えすぎるとプレーヤーの皆さんは逆に「やらされている感」を感じてしまうわけです。プレーヤーが自分で能動的に発見したり、次の目的地を見つけ出してもらうのが前提で、そこを教えすぎないようにするさじ加減の調整に苦労しました。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
毎週、Wi-Fi通信でスクウェア・エニックスから公式に「トクベツな石版」を2個ずつ配信していきます。このトクベツな石版にはDQ7の本編ストーリー上には出てこない新しいモンスターや、なつかしいモンスターなどがたくさん待ち構えています。毎週少しずつ強いボスモンスターも登場し、ボスを倒すことができれば新しい武器や防具やアイテムが手に入りますので、ぜひ挑戦してみてください!
ただし、かなり歯ごたえのあるボスも登場しますので、油断は禁物です。もちろん全滅するとゴールドは半減しますので、挑戦する前に銀行に預けることをくれぐれもお忘れなきよう(笑い)。
スクウェア・エニックス 「ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち」プロデューサー 藤本則義
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