変態仮面:小栗旬脚本参加で初の実写化

映画の1シーン (C)2013「HENTAI KAMEN」製作委員会
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映画の1シーン (C)2013「HENTAI KAMEN」製作委員会

 92~93年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された人気ギャグマンガ「究極!!変態仮面」が映画「HK/変態仮面」として初めて実写化されることが14日、明らかになった。原作マンガの大ファンという俳優の小栗旬さんが実写化を熱望し、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや「コドモ警察」の福田雄一監督が応える形で実現した。小栗さんは脚本に参加しており、小栗さんの初監督映画「シュアリー・サムデイ」にも出演した俳優の鈴木亮平さんが初の単独主演を務める。

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 映画はあんど慶周さんのマンガが原作。鈴木さん演じる主人公が、一目ぼれした姫野愛子を銀行強盗から助けようとしたことをきっかけに、下着をかぶることで潜在能力を発揮できることに目覚め、悪人たちを懲らしめていく……というストーリー。福田さんが脚本・監督を手掛け、ヒロインの姫野愛子を女優の清水富美加さんが演じるほか、福田監督作品ではおなじみのムロツヨシさん、安田顕さん、佐藤二朗さん、塚本高史さん、岡田義徳さん、大東駿介さんらも出演する。主題歌はロックバンド「MAN WITH A MISSION」が歌う「Emotions」に決定している。

 映像化のきっかけは、実写化を強く望んでいたという小栗さんに、フジテレビ系で放送されたドラマ「東京DOGS」(09年)でタッグを組んだ福田監督が共感したことが発端といい、小栗さんは王道の“ジャンプヒーローもの”としての物語性を説いたり、撮影でもアクションクルーをしっかり迎えて丁寧なアクションシーンにすることの重要性を強調するなど積極的に脚本に参加しているという。

 小栗さんから「亮平以外には考えられない!」と主役に抜てきされた鈴木さんは体重を15キロ増量した後に脂肪をそぎ落とすという体作りを1年以上かけて行った上で役に臨んだといい「日本が誇る究極のヒーローを演じることになり、とても光栄に感じています。プレッシャーは甚大ですが、一切の妥協を排した姿をお見せできるよう、この一年間肉体と精神の準備を重ねてきました」と気合十分。初の単独主演に「迫力ある生身のアクションはもちろん思春期の悩みに苦しむ少年の心を真摯(しんし)に演じきりたいと思います」と意気込んでいる。

 ヒロインを演じる清水さんは「(現場で初めて鈴木さんの肉体を見たときは)ごめんなさい、ほんとに良い体で、気分はエクスタシー!でした。愛子という役で、この体に守られるのかと思ったら、テンションあがりました」とうっとり。自身の役についても「“THE 清純派”で可愛い人気者って私が演じて良いのかー?って抵抗あったんですけれど女の子女の子した子はこんな感じ!としゃべり方や仕草を気にしながらやるのは面白かったです」とノリノリのコメントを寄せている。

 映画は4月6日から新宿バルト9(東京都新宿区)で先行公開、13日から全国公開。(毎日新聞デジタル)

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