MD松尾の月間ヒット予測:今年も「ワンピース」 Vitaも伸長へ 13年3月

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 12年の3月は、「ワンピース 海賊無双」(PS3、バンダイナムコゲームス)が断トツでした。PS3本体をけん引してくれたこともあり、例年と比べて売り上げも上々。「キングダム ハーツ 3D」(3DS、スクウェア・エニックス)や「ポケモン+ノブナガの野望」(DS、ポケモン)なども好調でした。

 さて、今年の3月も昨年ほどではないものの、まずまずの売れ行きか。ハード部門では、据え置き機の落ち込みを携帯機がカバーする形でしょう。

 ソフト部門では、有力タイトルが多く、早くも予約が集まっています。しかし、今年の主役も「ワンピース海賊無双2」(PS3・Vita、バンダイナムコゲームス)でしょう。前作で描かれなかったエピソードが入ったほか、キャラクターが増え「新世界編」の技も追加されるなどゲーム自体の魅力に加え、劇場版の大ヒットも記憶に新しいという外的要因も好材料です。ただ、前作がかなり本体をけん引しただけに、今回は本体のけん引はそこそこといったところか。

 2月28日に発売される「真・三国無双7」(PS3、コーエーテクモゲームス)もよさそう。久々の新作ということもあって期待しているユーザーも多く、予約も好調です。「キングダムハーツHD1.5リミックス」(PS3、スクウェア・エニックス)も期待作。人気シリーズの3作品がPS3の美しい画像で楽しめるということでファンの注目を集めています。「ルイージマンション2」(3DS、任天堂)も注目作。手に取ってみると、かなり奥が深く遊び応えがあるので幅広いユーザーが楽しめるのでは。

 年が明けてから好調なVitaのさらなる伸長にも期待できそう。「ファンタシースターオンライン2」(セガ)、「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS−少女達の証明−」(マーベラスAQL)など2月末発売タイトルで勢いづくところに、TSUTAYAでの体験版が好評な「ソウルサクリファイス」(SCE)、「ワンピース海賊無双2」が加わりいい形になるのでは。普及期にあるVitaは、新作が発売されるたびに本体も動くので大いに期待しています。

 ◇13年3月のヒット予測

1位 ワンピース海賊無双2(PS3)

2位 真・三国無双7(PS3)

3位 キングダムハーツHD1.5リミックス(PS3)

4位 プロ野球スピリッツ 2013(PS3)

5位 ソウルサクリファイス(Vita)

6位 ワンピース海賊無双2(Vita)

7位 ルイージマンション2(3DS)

8位 スーパーロボット大戦UX(3DS)

9位 レイトン教授と超文明Aの遺産(3DS)

10位 初音ミク −Project DIVA− F(PS3)

 ◇参考資料 12年3月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 ワンピース 海賊無双(PS3)

2位 キングダム ハーツ 3D(3DS)

3位 ポケモン+ノブナガの野望(DS)

4位 クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編(PSP)

5位 新・光神話 パルテナの鏡(3DS)

6位 シャイニング・ブレイド(PSP)

7位 プロ野球スピリッツ 2012(PS3)

8位 マリオ&ソニック AT ロンドンオリンピック(3DS)

9位 初音ミク プロジェクトミライ(3DS)

10位 STREET FIGHTER X 鉄拳(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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