25日発表された23、24日の映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)によると、アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」が全国30スクリーンという小規模公開ながら、約6万9100人を動員し、初登場で3位となった。興行収入約1億100万円だった。トップはブルース・ウィリスさん主演の人気シリーズ第5弾「ダイ・ハード/ラスト・デイ」が2週連続で首位。毒舌の中年テディベアが主人公の米映画「テッド」も2位をキープした。
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ほかの新作は、俳優の佐藤浩市さんらが出演する映画「草原の椅子」が7位にランクイン。全国207スクリーンで公開され、約3万9500人を動員し、興行収入は約4400万円。俳優の高良健吾さん主演、女優の吉高由里子さんと共演した映画「横道世之介」は10位に初登場した。
「劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟」は、シリーズ累計発行1400万部を誇る鎌池和馬さんの人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」が原作。超能力を研究する学園都市で起こる科学と魔術の戦いに、異能の力を打ち消す能力を持つ主人公が巻き込まれ活躍する姿を中心に描くSFアニメで、鎌池さんが原案と構成を担当し、完全オリジナルストーリーとして初の劇場アニメ化となる。
「草原の椅子」は、宮本輝さんが95年の阪神大震災で自宅が全壊した半年後、シルクロードを旅した体験を基に喪失と再生をテーマにつづった小説が原作。映画「八日目の蝉」で知られる成島出監督が、原作と同じ舞台設定のパキスタンのフンザで、日本映画初の本格的な長期ロケを敢行した。50歳で親友となった男2人とつらい過去を胸に秘めながら陶芸店を営む女性、親の育児放棄で心を閉ざした4歳の少年が出会い、世界最後の桃源郷と呼ばれるフンザへ旅することで新たな一歩を踏み出す姿を描く。
「横道世之介」は、08、09年に毎日新聞夕刊で連載された吉田修一さんの青春小説が原作。同年に単行本化され、10年に本屋大賞3位と第23回柴田錬三郎賞を受賞している。舞台は80年代後半、長崎の港町に生まれた主人公の横道世之介は18歳で大学進学のため上京。嫌みのないずうずうしさと他人の頼みは断れないお人よしで、人がなぜか寄ってくるという性格の世之介の日常やガールフレンドの令嬢・与謝野祥子ら世之介を取り巻く人々との日々を描いている。(毎日新聞デジタル)
1位 ダイ・ハード/ラスト・デイ
2位 テッド
3位 劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟
4位 脳男
5位 レ・ミゼラブル
6位 ストロベリーナイト
7位 草原の椅子
8位 ゼロ・ダーク・サーティ
9位 ライフ・オブ・パイ /トラと漂流した227日
10位 横道世之介
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