MD松尾のヒット解析:値下げでVita快進撃! 1週間で12月の売り上げ上回る

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「真・三國無双7」(PS3、コーエーテクモゲームス)が予想通り断トツで期待に応えてくれました。久々のナンバリングタイトルということでファンも待ち望んでいたということでしょう。「レイトン教授と超文明Aの遺産」(3DS、レベルファイブ)は2位。人気シリーズだけに根強いファンもいますし、息の長いプロモーションをお願いしたいところ。「メタルギア ライジング リベンジェンス」(PS3、コナミデジタルエンタテインメント)は3位に残りました。

 28日にVita本体が正式に値下げされました。これを受けた形で本体も爆発的な売れ行きで、TSUTAYAでは、先週1週間の売上台数が昨年12月の1カ月分の数を上回るほど。購入者の大半が同日発売された「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS−少女達の証明−」(マーベラスAQL)、「ファンタシースターオンライン2」(セガ)のどちらかを購入しており、「閃乱カグラ」は品切れ。在庫があればもっと順位を上げたでしょう。

 ◇今週の動き

 今週も「ソウル・サクリファイス」(SCE)、「テイルズ オブ ハーツ R」(バンダイナムコゲームス)といった強力タイトルが発売され、さらにVitaの快進撃が続きそう。トップは「ソウル・サクリファイス」とみています。また、Vita版もヒットした「初音ミク -Project DIVA- F」(PS3、セガ)も期待作で、売り上げでは「ソウル・サクリファイス」に続くのでは。

 ◇ランキングは次の通り。(2月25日~3月3日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 真・三國無双7(PS3)

2位 レイトン教授と超文明Aの遺産(3DS)

3位 メタルギア ライジング リベンジェンス(PS3)

4位 閃乱カグラ SHINOVI VERSUS−少女達の証明−(Vita)

5位 ファンタシースターオンライン2(Vita)

6位 マクロス30 銀河を繋ぐ歌声(PS3)

7位 シャイニング・アーク(PSP)

8位 ドラゴンクエスト7(3DS)

9位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

10位 ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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