ゲーム質問状:「フェイト/エクストラCCC」 フェイトの新たな可能性への挑戦

「フェイト/エクストラCCC」(PSP、マーベラスAQL)
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「フェイト/エクストラCCC」(PSP、マーベラスAQL)

 ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は人気ゲーム「Fate(フェイト)」シリーズの最新作「Fate/Extra(エクストラ) CCC」(PSP)です。マーベラスAQLのプロデューサー、玉川英一さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−ゲームの内容について教えてください。

 RPGで「フェイト」を作り出す。「フェイト/エクストラ」は、タイプムーン「フェイト/ステイナイト」を原作としつつ、フェイトの新たな可能性への挑戦として始まったプロジェクトでした。

 2032年の未来、月面の電脳世界「SE.RA.PH」での聖杯戦争を舞台としたのが前作「フェイト/エクストラ」。「フェイト/エクストラ CCC」はその新作。月の電脳世界にエラーが起き、主人公たちは月の裏側に閉じ込められてしまいます。校舎に残されたマスターとサーヴァントたちによる、月の表側への脱出をかけた戦いが始まります。

 プレーヤーは4人のサーヴァントから1人パートナーを選び、謎に満ちたサクラ迷宮に挑みます。RPGとしてはダンジョン探索型のゲームとなっています。「フェイト」ならではのマスターとサーヴァントの関係を重視した、コマンド入力型のバトルが楽しめます。

 −−セールスポイントは?

 「フェイト」シリーズの生みの親、奈須(きのこ)さん書き下ろしの完全新作シナリオです。前作にも登場した「エクストラ」シリーズならではの魅力的なキャラクターたちの新たな活躍にかつもくです! もちろん新キャラクターたちにもご期待ください。シナリオボリュームは前作の倍以上、ボイス量も前作から大幅増、音楽もタイプムーン制作と、より奈須さんの書く「フェイト」ワールドに入り込めるようにしました。ゲームコンセプトのひとつに「女の子の秘密を暴く」というものがあります。そういうところもドキドキして楽しんでいただけるのではないかと思います。

 また、前作のファンの方にも、よりキャラクターと親しみ楽しんでもらうための着せ替えや、サブイベントなどのサービス要素にも力を入れました。ファンに人気の高いギルガメッシュがサーヴァントとして使用できるようになったのも、セールスポイントの一つだと思います。4人のサーヴァントそれぞれに個性豊かで、選択に迷うところですが、ぜひ、4回、全員での戦いを遊んでいただければと思います。

 −−開発の経緯は?

 さまざまな試行錯誤の上に生み出された「フェイト/エクストラ」。そこでやり残したこと、新たなアイデアなど、開発に関わった多くのスタッフの中に、多くの思いがありました。そして、発売後、プレーしていただいた皆様の好評を得ることができ、新作を望む声が多数ありました。そのおかげで、新作へのチャンスが生まれたのです。

 新たな開発での挑戦の中、ファンが望むものは何か? 自分たちが挑戦すべきものは何か? という部分で「CCC」ならではの、前作とは異なった試行錯誤がありました。そのせいで、幾度かの延期をしてしまい、ファンの皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。本当にすみませんでした。その分もより楽しんでもらわなければ!との強い思いで、タイプムーンさんを含む、開発スタッフ一同全員が走り続けてきました。

 「エクストラ」のときは、電子の海の海開きで7月、「CCC」は桜の花見で3月に、それぞれ世界観のモチーフとなった季節での発売を迎えることができました。これもひとえに、待っていただいたファンの皆様のおかげです。ありがとうございます。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 前作「フェイト/エクストラ」が新しい「フェイト」として皆さんに受け入れていただけたおかげで、今回この「CCC」をお届けすることができました。開発を終えた今、このゲームは皆様にプレーしていただくことで、本当のエンディングを迎えることができます。ぜひ、皆様、一人一人の物語を楽しんでいただければと切に願います。現在、今後のことはまだ何も決まっていませんが、この「エクストラ」の世界観で、何か新しいことができたらいいですね。

 マーベラスAQL プロデューサー 玉川英一

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