林修さん:「今でしょう!」ブレークの裏側を語る

「今でしょう!」というフレーズが生まれた背景などについて語った林修さん
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「今でしょう!」というフレーズが生まれた背景などについて語った林修さん

 「今でしょう!」というフレーズとともにドヤ顔を見せるCMが話題の予備校講師の林修さんが自身のブレークについて語った。林さんは「今考えてみると、誰か影のディレクターが僕をプロデュースしてくれたんじゃないかと思うくらい(ブレークの)リズムがよかった……」と、最近の活躍を改めて振り返った。(毎日新聞デジタル)

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 林さんは1965年生まれ、名古屋市出身。88年に東京大学法学部を卒業後、日本長期信用銀行に入行するも半年で退社。さまざまな職業をへて、予備校講師に転身した。09年から東進ハイスクール専任講師として東大・京大の入試現代文対策授業などを担当。同年の夏に東進衛星予備校の東大高2・現代文の授業で使った「いつやるか? 今でしょう!」のフレーズが同予備校のCMに使用された。13年に入ってトヨタのCMに同フレーズが使用され話題となった。4月から生放送の情報番組「ゴゴスマ~GO GO! Smile!~」(CBC、TBS系)にレギュラー出演中。

 「今でしょう!」のフレーズは、東進ハイスクールのCMが作られるときに、09年の膨大な授業映像の中から、偶然同フレーズを言っている林さんの映像がピックアップされたという。このフレーズが生まれたきっかけは、林さん自身は無意識だったといい、「初めて言ったときのことを僕は覚えていなかった。自分のことだけれどネットで調べた(笑い)」と明かす。授業の際には生徒の心に響く言葉を使おうと、日々名言集などで研究していたというが、同フレーズについては「いいことを言ったつもりはなかった。別の言葉の方がもっと力を入れて言ってたんですが、成果はなかったですね」と笑う。

 トヨタのCMのオファーについては「僕もびっくりしました。突然ですよ。『今でしょう』のCMが流れてから約2年たって、今はもう流れていないのにお話が来た」と驚いたが、「何かが変わると思った」とブレークを予感した。その後、TBS系のバラエティー番組「中居正広の金曜日のスマたちへ(金スマ)」の気になる男のコーナーで紹介されて一気に知名度を上げ、数々の番組に出演。3月29日には再び同番組のスペシャルの波瀾(はらん)万丈コーナーで、その半生が紹介された。2度目の「金スマ」出演について、林さんは前回の出演時に、自分の半生を詳細に書いた12枚のリポートを作ってスタッフに渡していたといい、「金スマは大チャンスだから、それこそ『今でしょう!』と思って積極的にアピールしていた。普通の人はやらないでしょうが」と裏側での努力を明かす。

 現在の人気については、「町中で声をかけられる。ただ、僕のことを名前で呼ぶ人はほぼいないですね」と苦笑する。ブレークの反響は、著書「いつやるか? 今でしょ!」(宝島社)の売り上げに直接つながったといい、「第3刷で止まっていたのに、今は第8刷まで増えた。小さな本屋さんでも目立つところに置いてくれていた」とうれしそうに語る。テレビでの活躍について、生徒の反応は「ビデオで授業をしているので、反応があんまり分からない」というが、賛否両論だという。「『授業は大丈夫なんですか?』という生徒には『テレビに出たくらいで俺の今まで築いてきたものが揺らぐわけがない』と言っている」と胸を張った。

 4月から出演している「ゴゴスマ」は、月~金曜午後1時55分~同3時50分に愛知、三重、岐阜で生放送されている情報番組。司会はCBCの石井亮次アナウンサーで、火曜はタレントの矢口真里さん、オジンオズボーンがレギュラー出演する。林さんは、不定期ながらレギュラーコメンテーターの一人として出演。

 林さんは「まず地元で出演依頼をいただいたのがうれしかった。よくCBCの近くを通って『ここに呼んでもらえるようになりたい』と思っていたので、『ラッキー!やらせていただきます!』となった。地元の友だちとは関係が密接になった感じがします」と喜んでいる。地元の魅力については「名古屋の和菓子は突き抜けてレベルが高いので、これはみんなに言った方がいい。僕は京都の人にも名古屋の和菓子を持っていきます。おいしい和菓子を守るため、僕が宣伝してお役に立ちたい」と意気込んでいた。

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