アーノルド・シュワルツェネッガーさんが、初老の保安官にふんし、大物麻薬王とその一味の魔の手から町を守ろうと奮闘するアクション大作「ラストスタンド」(キム・ジウン監督)が、まもなく公開される。シュワルツェネッガーさんにとっては、「ターミネーター3」以来10年ぶりの主演作。今作について、「カーチェイスあり、ファイトシーンあり、スタントありで最後まで息もつけない。登場人物のキャラクターも素晴らしい」とアピールするシュワルツェネッガーさんに来日時に話を聞いた。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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自身が演じたレイ・オーウェンズという役について、シュワルツェネッガーさんは「かつてはロサンゼルス市警の麻薬捜査課の刑事で、過激な仕事もこなしていた。でも、身も心も傷ついて田舎に引っ込んで、今は保安官をやっている。そこに、麻薬王のガブリエル・コルテス(エドワルド・ノリエガさん)ら悪党一味がやって来る。オーウェンズは自分に問うんだ、また、俺は悪と戦えるのか?とね」と説明する。
シュワルツェネッガーさんは、03~11年の8年間、米カリフォルニア州知事を務めた。その間のブランクはあるものの、70年の俳優デビュー以来、長きにわたってアクションスターとしてスクリーンの中で戦い続けてきた。その彼も今や65歳。それでも、年齢を感じさせない銃さばきや行動力、さらに年齢にふさわしいリーダーとしての度量の大きさを今作では見せている。
今作は最近のVFXなどの特殊効果を駆使したアクション映画とは一線を画することもアピールする。「『X−メン』『スパイダーマン』『バットマン』……ああいった作品はビジュアル重視だ。だけれども、この映画は、意図的に西部劇のタッチを取り入れ、(VFXに頼らない)伝統的な手法にのっとっているんだ」と力説する。なるほど、今作における登場人物はどれも、スパイダーマンやバッドマンなどのヒーローのように空中を駆け回ったり、銃弾を跳ね飛ばしたりはしない。飽くまでも生身の人間として、拳銃を撃ち合ったり、殴り合いを繰り広げるのだ。
一流のアクションスターの条件として「観客が、その俳優が(実際に)やっていると信じられる芝居ができること」を挙げる。「飛んだり跳ねたりはコンピューターグラフィックスでできる。そういうものプラス、演じる俳優の目の動きなどの小さな表情や身のこなし、そういうもので観客は、この俳優はちゃんとアクションをこなしている、これならヒーローだと信じられる、と思うものなんだ。それがなければ、いくらすごいアクションを見せても、観客の共感は得られない」と語る。
またもう一つ、「小さなことだけど」と断った上で挙げたのは、「クールを装うこと」。「例えば、『ダーティハリー』で、クリント・イーストウッド演じるハリー・キャラハンが強盗に出くわす場面がある。あそこでハリーはホットドッグを一口食べてから、マグナムを抜いてバンと撃つ。カッコいい場面だが、普通ならそんなことはありえない。慌ててバンと撃ってしまうだろう。だけど、あえてクールに見せることで、一流らしさが生まれるんだ」とホットドッグをかじり、マグナム44を撃つ身ぶりを交えながら説明した。
8年間、知事として多くの人間を動かし、多くのことを決断してきた。自身で出したアイデアもたくさんあっただろう。ならば今作にも、自身で出したアイデアがあるのではないか。そうたずねると、シュワルツェネッガーさんは「政治は、一人で全部を動かすのではなく、大勢が寄り集まって、会議をして、多数決で決めるものだ。映画もまったく同じ。監督、プロデューサー、俳優、カメラマン……全員がアイデアを出し、そうしたコラボレーションの中で作られていくものなんだ。だから、これは僕のアイデアだということは決してない。みんなのアイデアの結集なんだ」と、スタッフや共演者に対するねぎらいの気持ちを込めつつ答えた。その口調は、今作のオーウェンズ保安官が部下の保安官を諭すような穏やかなものだった。映画は27日から全国で公開中。
<プロフィル>
1947年、オーストラリア生まれ。68年、誌上最年少でボディービルのミスター・ユニバースのタイトル獲得。70年、「アーノルド・シュワルツェネッガーのSF超人ヘラクレス」(未)で映画デビュー。82年、「コナン・ザ・グレート」が大ヒットし、84年、「ターミネーター」で人気を不動のものにする。その後、「コマンドー」(85年)、「プレデター」「バトルランナー」(ともに87年)、「トータル・リコール」(90年)、「ラスト・アクション・ヒーロー」(93年)などアクション大作で主演。03~11年に第38代米カリフォルニア州知事を務め、映画の製作現場からは遠ざかるが、今作「ラストスタンド」で10年ぶりに主演復帰を果たした。公開待機作に「Escape Plan」(13年)、「Ten」(14年)がある。
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