ゴールデンウイークに見たいオススメの映画を編集部がピックアップして紹介。世界中でヒットした人気シリーズの第3弾「アイアンマン3」や三池崇史監督の最新作「藁の楯 わらのたて」、故スタンリー・キューブリックの幻の映画「恐怖と欲望」など14作を紹介する。(毎日新聞デジタル)
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ゴールデンウイーク映画の大本命と目されるのが、アメコミから飛び出したヒーローが人類を救う「アイアンマン3」。アイアンマンスーツを身にまとい、世界平和のために戦う億万長者にして天才発明家トニー・スタークの活躍を描いた人気シリーズの第3弾で、前2作は共に全世界で大ヒットしている。同じくアクションで注目されるのが、アーノルド・シュワルツェネッガーさんが「ターミネーター3」以来10年ぶりに主演する「ラストスタンド」。シュワルツェネッガーさんは、凶悪犯から町と住民を守るため立ち上がる元ロス市警の刑事を演じ、迫力の銃撃戦やカーチェイスが繰り広げられる。また邦画では、近未来を舞台に読書の自由を守るために生まれた自衛組織「図書隊」の戦いを描いた「図書館戦争」も上映中だ。主演の「V6」の岡田准一さんと榮倉奈々さんのアクションはもちろん、2人の恋愛ドラマも楽しめる。
サスペンス映画では、三池崇史監督の最新作「藁の楯 わらのたて」とブラッド・ピットさん主演の「ジャッキー・コーガン」に注目。「藁の楯」は、懸賞金10億円の凶悪殺人犯を移送するSPたちの活躍や苦悩を描いた作品で、主人公のSP役で大沢たかおさん、同僚SP役で松嶋菜々子さん、凶悪犯役で藤原竜也さんが出演。15日に開幕するカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品されることから、話題を集めている。一方、「ジャッキー・コーガン」はピットさんがすご腕の殺し屋にふんし、プロデュースも手がけた。米ニューオーリンズの裏社会を舞台に、「優しく殺す」をモットーとするジャッキーが標的をジワジワと追い詰めていく。
ヒューマン作では、余命宣告をされた17歳の少女が残りの9カ月で一生分の“経験したいこと=TO DO リスト”を実行しようとする「17歳のエンディングノート」。主人公・テッサを天才子役としてキャリアを重ねてきたダコタ・ファニングさん、彼女と恋に落ちるアダムを「戦火の馬」のジェレミー・アーバインさんが演じる。また、昨年のカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したケン・ローチ監督の「天使の分け前」や、今年のアカデミー賞で主要4部門にノミネートされた「ハッシュパピー バスタブ島の少女」、名優ダスティン・ホフマンさんの初監督作「カルテット!人生のオペラハウス」など話題作がひしめいている。
歴史ものでは、今年のアカデミー賞でダニエル・デイ・ルイスさんが主演男優賞を獲得したスティーブン・スピルバーグ監督の最新作「リンカーン」、昨年のベルリン国際映画祭の脚本賞と男優賞で銀熊賞をダブル受賞した「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」が公開中。その他、巨匠スタンリー・キューブリック監督が生前、封印してきた幻の劇場映画デビュー作「恐怖と欲望」や、ベルナルド・ベルトルッチ監督の10年ぶりの復活作となった「孤独な天使たち」、現代美術家の村上隆さんが初監督を務めた「めめめのくらげ」などがある。
時間のある連休だからこそ、娯楽作をリラックスして、名作をじっくりと……その日の気分で楽しみたい。
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