第42回日本漫画家協会賞が10日発表され、大賞のコミック部門を新田たつおさんの「静かなるドン」（実業之日本社）が受賞した。特別賞には、パラパラマンガで再ブレークを果たしたお笑い芸人・鉄拳さんの「振り子」（小学館）が選ばれた。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　同賞はマンガ文化の普及とマンガ界の向上発展を図るため、72年に日本漫画家協会が創設。大賞、特別賞、文部科学大臣賞などを毎年表彰している。大賞受賞者には金彩プレート盾とメダル、副賞として賞金50万円が贈られる。贈賞式は6月21日に行われる予定。

　「静かなるドン」は、昼は平凡なサラリーマンで、夜は関東最大の暴力団「新鮮組」総長の近藤静也が、国内の抗争に立ち向かい、さらに世界のマフィアなどと渡り合う姿を描いた作品。

　「振り子」は、時計の振り子に、男女の出会いから結婚、死までを映し出したパラパラマンガ。同協会は、「マンガの新しい可能性を見せてくれた作品。何よりも作者本人が夢中になって描いている感じが伝わってくるのが素晴らしい」と受賞理由について説明している。（毎日新聞デジタル）