北乃きい:普通の女の子役に苦心 「演じる難しさに気づかされた」

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 女優の北乃きいさんが14日、東京都内で行われた主演映画「爆心 長崎の空」の完成披露試写会に登場。被爆3世の大学生役を演じた北乃さんは「(被爆3世ということを)気にせずに普段の生活を送っている素直な女の子。だからこそ、どこにでもいるような普通の大学生の女の子を演じたかった」と振り返り、「改めて普通を普通に演じることに難しさに気づかされた。監督には『清水(役名)は普通の女の子でいい』といわれたけど、演じることが普通じゃない(設定の役な)ので」と苦労を語った。

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 映画は、芥川賞作家で長崎原爆資料館館長の青来有一さんの短編集「爆心」が原作。大切な人を亡くした2人の女性が、偶然の出会いからお互いに欠けたものを求めるように心を通わせていく姿を描く。北乃さんのほか、稲森いずみさん、柳楽優弥さん、佐野史郎さん、杉本哲太さん、宮下順子さん、池脇千鶴さん、石橋蓮司さんらが出演。「火垂るの墓」の日向寺太郎監督がメガホンをとった。7月20日全国公開予定。

 舞台あいさつには、北乃さんのほか、稲森さん、柳楽さん、宮下さん、日向寺監督と主題歌を担当する歌手の小柳ゆきさんが登場。小柳さんはイベント中、同映画のために書き下ろしたという楽曲「ひまわり」を熱唱した。近くで生歌を聴いた北乃さんは「撮影からだいぶ時間がたっているけど、一瞬にして清水に戻った」と感激し、「小柳さんの歌もこの映画も、そのときどきによって感じ方が違う。どういう心情のときもどこかに必ず当てはまるものがある。今、生で聴いて改めて感じた」と語っていた。(毎日新聞デジタル)

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