AKB48総選挙:逆襲なるか、12人の“昭和の女” “現エース”から“人妻”まで個性派ぞろい

篠田麻里子さん(C)AKS
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篠田麻里子さん(C)AKS

 人気アイドルグループ「AKB48」の32枚目のシングル(タイトル未定・8月発売予定)を歌うメンバーを選ぶ「第5回AKB48選抜総選挙」。渡辺麻友さん(19)や松井珠理奈さん(16)ら“次世代エース候補”と呼ばれる10代のメンバーが注目を集めており、立候補者246人のうち、10代のメンバーは198人と圧倒的多数を占めている。一方で、昭和生まれのメンバーは、全体の約5%と少数派だが、史上初の2連覇を狙う大島優子さん(24)や、OG枠では唯一の既婚者の大堀恵さん(29)ら個性派が名を連ねている。スポーツの世界でもプロ野球の山本昌投手(47)やサッカーの三浦知良選手(46)らの活躍に注目が集まるなど元気なのは若手だけではない。経験の差で上位を狙う12人の“昭和の女”に注目した。(毎日新聞デジタル)

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 ◇12人の“昭和の女”

 今回の選挙の立候補者246人のうち、20代のメンバーは48人で、その中でも「平成」が始まった1989年1月8日より前に生まれた“昭和の女”は12人しかいない。AKB48では大島さんや篠田麻里子さん(27)のほか、梅田彩佳さん(24)、小嶋陽菜さん(25)の計4人で、過去の選挙で上位に食い込んだ実力者が名を連ねている。姉妹グループは、AKB48と比較すると歴史が浅いこともあり、SKE48の出口陽さん(25)、加藤智子さん(26)、佐藤実絵子さん(26)の3人のみで、NMB48とHKT48に昭和生まれのメンバーは一人もいない。新設されたOG枠では、大堀さんのほか、浦野一美さん(27)、小原春香さん(25)、佐藤由加理さん(24)、野呂佳代さん(29)と立候補者6人のうち5人が昭和生まれだ。速報結果では大島さんが3位、篠田さんが15位、小嶋さんが20位、梅田さんが22位で、4人が上位64位内に入った。

 ◇経験を武器に若手に挑むOG勢

 OG勢の5人の“昭和の女”はいずれもAKB48の古参メンバーだ。今でこそ、東京ドームなど“大箱”でライブができるグループに成長したAKB48だが、OG勢が所属していた当時は秋葉原のAKB48劇場を中心に地道に活動するなど苦労を重ねてきた。彼女たちの最大の武器は経験といえるだろう。また、5人は“サタデーナイトにだけステージに立つ20歳以上”がコンセプトの姉妹グループ「SDN48」の元メンバーでもあり、“大人の魅力”も売りである。

 OG勢の中でも注目なのは、大島さんと同期の2期生で1983(昭和58)年生まれの大堀さんと野呂さんだ。大堀さんは、立候補者の中では最年長で1月に結婚した既婚者、野呂さんは「M-1グランプリ」に出場したことがある“お笑い路線”といずれも個性派で経験豊富。OG勢は、速報で64位以内にランクインしたメンバーはいなかったが、古くからのファンをターゲットに“ドブ板戦術”を繰り広げれば、浮上を期待できるかもしれない。

 ◇新世代の大きな壁となる“昭和の女たち”

 1988(昭和63)年生まれの大島さんは第2、4回の2度にわたって首位に輝いた最大の実力者で、大島さんに勝利したメンバーに次世代センターの称号が与えられるといっても過言ではないだろう。速報結果では、2位の渡辺さんに先行される格好となったが、“昭和の女の底力”を見せれば、次世代センターの登場を阻止するかもしれない。現役メンバー最年長の篠田さんは1986年(昭和61)年生まれ。前回の選挙では5位となり、「つぶすつもりできてください。私はいつでも待ってます」と若手を挑発するなど、次世代センター候補にとっては、大島さんとともに乗り越えるべき“大きな壁”だ。

 1988年(昭和63)年生まれの小嶋さんは、かつて“神7”と呼ばれた大派閥の一翼を担った上位の常連だ。今回の速報では20位とやや出遅れているが、前回も速報では11位だったが、最終的に7位となるなど、後半の追い上げに定評があり、巻き返しが期待される。梅田さんは、昭和天皇崩御の4日前の1989(昭和64)年1月3日に生まれた“ギリギリ昭和の女”だ。昨年の組閣でチームBのキャプテンとなり、平成生まれのメンバーを引っ張ってきた功労者である。前回は自己最高の16位で選抜入りを果たし、2年連続の選抜入りとなるか注目される。

 1988(昭和63)年生まれの出口さん、1987(昭和62年)年生まれの加藤さん、1986(昭和61)年生まれの佐藤さんとSKE48の“昭和の女”は、いずれも過去4回の選挙はすべて圏外で、今回の速報でも圏外となった。佐藤さんは今回の選挙について「最後の大勝負」と発言するなど、背水の陣で選挙に臨むようだ。

 速報では、12人の“昭和の女”たちは、瞬発力のある若手の後じんを拝したようにも見えるが、豊富な経験を武器に“逆襲”もあり得る。運命の開票日となる8日は、“昭和の女”の戦いにも注目したい。

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