マンガ質問状:「サーバント×サービス」 “WORKING!!”作者が描くお役所4コマ

高津カリノさんの「サーバント×サービス」(スクウェア・エニックス)
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高津カリノさんの「サーバント×サービス」(スクウェア・エニックス)

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、2度にわたりテレビアニメ化された「WORKING!!」の作者・高津カリノさんの4コママンガ「サーバント×サービス」です。スクウェア・エニックスのガンガン編集部・赤城奈穂さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 テレビアニメにもなった「WORKING!!」の高津カリノ先生が描く本作は、とある区役所の保健福祉課に配属になった新人3人を中心に、働いたり働いてなかったり恋したり秘密を持ったりと、にぎやかな毎日を過ごすお役所WORK4コマです。どちらかというと、「WORKING!!」よりも働いたり恋したりしています。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 「WORKING!!」を連載しているヤングガンガン(毎月第1・第3金曜発売)が増刊号を出すことになり、ぜひ高津先生にも掲載してほしいと編集長から打診があったのが始まりです。そこで2人で話をし、せっかくの機会だから新作を作ってみる?となった結果、高津先生が「以前働いていたこともあるお役所を舞台に作ってみたいです」ということで、できあがったのが「サーバント×サービス」です。

 −−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。

 当初、増刊号の発売ペースが金曜日が5週ある月と決まっていたため、不定期かつ、場合によってはだいぶ期間が空いてしまう連載でした。そのため、毎回頭に「これはお役所4コマですよ」的なあらすじを入れたり、毎回キャラ紹介を一から入れたりと、まったく話が広がらず。何よりも大変だったのが、担当である私も高津先生本人もキャラに人見知りしてしまい、キャラを取り戻すのに一苦労しました。

 −−今後の展開は?

 主人公である山神ルーシー(略)に惚れた長谷部豊は、ある日、実は自分の父親がルーシーの敵であることを知ってしまいます。その事実をルーシーに告白できない長谷部ですが、一方ルーシーの方もちょっと長谷部に思うところが出てきたり?と、メインの恋愛を軸に、各キャラクター達の物語が大きく動き始めます。そこには高津先生しか描けない、日々の小さな積み重ねやすれ違いが絶妙に組み合わさっておりますので、楽しみに今後をお待ちいただけるとうれしいです。

 −−読者へ一言お願いします。

 高津先生の作品の魅力は、それぞれのキャラクター達がリアルの人間のごとく、誰かと関わって少しずつでも成長していく部分です。2013年7月からはTVアニメの放送も決まっており、それに併せて物語も一つ二つと動いていきますので、TVアニメと共に注目いただけますと幸いです。

 これからも皆様からのあたたかい応援のほど、よろしくお願いいたします。

 ガンガン編集部 赤城奈穂

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