東北地方の復興支援プロジェクトの一環として三陸鉄道北リアス線で運行された特別ラッピング列車「キット、ずっと号」が2日ラストランを迎え、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地などを巡った。
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「キット、ずっと号」は震災被害から立ち上がろうとする同鉄道を応援するためにネスレ日本が中心となって展開している「キット、ずっとプロジェクト」の一環で、北リアス線久慈駅−田野畑駅間の再開に合わせて12年4月から運行。定期運行は5月いっぱいで終了したが、日本旅行が車両を貸し切り、ラストランイベントを1、2日に開催した。
ラストランには、鉄道写真家の中井精也さんや鉄道ファンとして知られるホリプロのマネジャー・南田裕介さん、三陸鉄道のスタッフも同行。「あまちゃん」のロケ地を巡り、久慈駅(岩手県久慈市)に到着すると乗客から大きな拍手がわき起こった。
久慈車両基地で行われたイベントには、地元の人々のほか全国各地からファンが集まり、参加者は車両のラッピングを手ではがし、記念品として持ち帰った。参加者からは「ラッピングをはがすときは涙が出ました」「震災復興の象徴でした」と、別れを惜しむ声が多く挙がった。(毎日新聞デジタル)