浦沢直樹:大友克洋最新作を称賛 「SHORT PEACEが世界中に火をつける」

(C)SHORT PEACE COMMITTEE(C)KATSUHIRO OTOMO/MASH・ROOM/SHORT PEACE COMMITTEE
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 「AKIRA」などで知られる大友克洋監督ら日本のトップクリエーターが集結したオムニバス形式の劇場版アニメ「SHORT PEACE」の公開に先駆けて、同作品について人気マンガ家の浦沢直樹さんから寄せられたコメントが26日明かされた。大友さん初の短編集「ショート・ピース」を“影響を受けた作品の一つ”として挙げる浦沢さんは、大友さんの最新作「火要鎮(ひのようじん)」を引き合いに「1979年、大友さんの『ショート・ピース』という単行本は僕に火をつけた。2013年『SHORT PEACE』という映画が世界中に火をつける。まさに『火要鎮』ですね」と絶賛している。

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 浦沢さんのほか、「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザインを担当した安彦良和さんと、「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守監督も「SHORT PEACE」の感想を寄せている。初監督作品「クラッシャージョウ」で大友さんがゲストキャラを提供するなど、昔からつながりも深い安彦さんは「これは『大友一家の殴り込み』だな。アニメ界への、そして世界への」とコメント。

 また細田監督は、2月に行われた「第67回毎日映画コンクール」の授賞式で「『火要鎮』は今までのアニメーションでなかったことを実現させた」とも絶賛したが、「豪華絢爛(けんらん)な挑戦の数々に圧倒され、まばたきする暇もありません。大友克洋監督に、改めて深い敬意を抱きます」と再び賛辞を送っている。

 「SHORT PEACE」は、大友監督や「FREEDOM」の森田修平さん、「鉄コン筋クリート」の安藤裕章さん、「機動戦士ガンダム」シリーズのメカニックデザイナーとして知られるカトキハジメさんらが参加した日本をテーマにしたオムニバス形式の作品。大友監督の「火要鎮」、森田監督の「九十九(つくも)」、安藤監督の「GAMBO」、カトキ監督の「武器よさらば」の4本から構成されており、オープニングアニメーションは、「アニマトリックス」などのビジュアルクリエーター・森本晃司さんが担当。立体造形作家の岸啓介さん、「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの貞本義行さん、「スマグラー おまえの未来を運べ」などの石井克人監督、「AKIRA」「老人Z」などの田中達之さんといったクリエーターも参加している。7月20日公開予定。(毎日新聞デジタル)

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