弘兼憲史:島耕作会長編を前に悩み「エンタメ性希薄」 社長編が完結

社長を退任し、代表取締役会長に就任した島耕作(左)(C)弘兼憲史/講談社
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社長を退任し、代表取締役会長に就任した島耕作(左)(C)弘兼憲史/講談社

 弘兼憲史さんの人気マンガ「社長 島耕作」が、島の社長退任に伴い、18日発売の週刊マンガ誌「モーニング」33号と同日配信の電子書籍版「Dモーニング」で完結した。2008年の連載から約5年、課長からスタートして社長までシリーズ6度目の最終回を迎えた。8月29日発売の同誌39号から「会長 島耕作」として新連載が始まる。

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 モーニング33号では、島耕作が入社43年目で社長を退任する朝からスタートし、株主総会で正式に社長を辞め、会長に就任したことを報告する。終盤には作者の弘兼さんが登場し、担当編集者に「会長編」のストーリー展開について「リアルに描いたらエンターテインメント性が希薄なんだよな」と悩みを打ち明けている。

 島耕作シリーズは累計約4000万部を発行する人気作で、1983年に「課長 島耕作」のタイトル名で連載が始まった。大手家電メーカーに勤める島耕作が、社内の派閥抗争とは距離を置きながら出世する団塊世代の“あこがれ”を描いており、出世とともにタイトルも「部長」「取締役」「常務」「専務」と変更。社長編は08年に連載が始まり、社名変更、海外メーカーとの激しい戦い、中国の反日暴動などが描かれた。(毎日新聞デジタル)

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