松本零士:新作劇場版アニメは「大航海への序章」 “ハーロックルーム”にご満悦

「キャプテンハーロック」コンセプトルームの艦長席の椅子に座る松本零士さん=東京・お台場の「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」で
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「キャプテンハーロック」コンセプトルームの艦長席の椅子に座る松本零士さん=東京・お台場の「ホテル グランパシフィック LE DAIBA」で

 マンガ家の松本零士さんが19日、東京・お台場の「ホテル グランパシフィック LE DAIBA(ル・ダイバ)」で披露された世界初の「キャプテンハーロック」コンセプトルームのオープンイベントに出席。作品の世界観が再現された部屋で艦長席の椅子に座りハーロックのマントを羽織った松本さんは、「不思議な感じがしましたね。自分の家にも作りたい」とご満悦。9月公開の劇場版CGアニメ「キャプテンハーロック」(荒牧伸志監督)については「これは旅立ちの準備。新しい船出、序章です。これから、私にとっての大航海時代の最後の突進が始まるわけですよ」と創作意欲をあふれさせていた。

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 コンセプトルームは、約30年ぶりに復活する劇場版アニメの公開にあわせて用意された。黒を基調としたシックな室内には、ハーロックのマントや海賊旗などが用意され、存在感たっぷりの艦長席の椅子や巨大な壁画をはじめ、設定画やイラスト、戦艦や武器の模型などが設置され、キャプテンハーロックの世界観が再現されている。20日から12月20日まで1室限定で提供。価格は1室2人利用時で1人1万5000円から。

 新作について松本さんは「CGアニメーションとしては(劇場版では)最初の作品ですから、これから再スタートするための大事な作品。これがなければ次の作品は作れない。記念碑的な作品です」と熱っぽく語り、コンセプトルームについても「ぜひ泊まって、夢を見てください。幻想のアルカディアの世界で過ごしてもらえたら」と呼びかけた。

 「キャプテンハーロック」は松本さんのマンガが原作で、テレビアニメが78年3月~79年2月に放送され、82年には若き日のハーロックを描いた劇場版アニメ「わが青春のアルカディア」が公開。82年10月~83年3月には、その続編のテレビアニメ「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」も放送された。新作の劇場版アニメは、政府に反旗を翻して宇宙海賊となったハーロックの活躍を描き、主人公キャプテンハーロックの声を俳優の小栗旬さんが担当するほか、三浦春馬さん、蒼井優さんらも声優を務める。9月7日から全国で公開。(毎日新聞デジタル)

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