ビートたけし:「TVタックル」放送1000回突破 「酸素ボンベ背負ってもやりたい」と記録更新に意欲

1 / 11

 ビートたけしさんが司会を務める長寿番組「たけしのTVタックル」(テレビ朝日系)の放送1000回を記念して、12日に「嵐の1000回突破記念 こんなニッポンに誰がした? タックルが見てきた平成25年を大総括SP!!」として3時間スペシャルが放送されることが6日、明らかになった。このほど収録を終えた、たけしさんは「これからも発信力のある番組を楽しく作っていきたい」と笑顔で語り、年を取っても「酸素ボンベ背負ってやりたい」とさらなる記録更新に意欲を見せた。

あなたにオススメ

 この日は、スペシャル番組の収録後に1000回突破を祝うセレモニーを開催。番組にレギュラー出演する阿川佐和子さん、大竹まことさん、江口ともみさんも出演し、スタッフから花束と“1000回”にかけた「千疋屋(せんびきや)」の果物が贈呈された。たけしさんは「視聴率30%近い番組が必要な時期もあったが、この番組は15~16%で浮き沈みなくやってこられた」と振り返り、今後も長寿番組として続けていく秘訣(ひけつ)を「俺が監督で、助監督は阿川さん、技師が大竹さん、ゲストの政治家はみんな役者。役者はいくらでもいるけど、監督は俺というスタイルを崩さなければいいね」と映画作りになぞらえた、たけし節でアピールした。

 また、同番組にもゲスト出演している、元たけし軍団のメンバーで政治家の東国原英夫さんが「もし首相になったら?」と聞かれると、「思いっきり『このハゲ!』って言いたい」とニヤリ。続けて「うちのタレントをじゃんじゃん国会に送り込んで、“北野党”っていうのを作って。ただ利権だけもらいたい」とジョークを飛ばした。

 同番組は、1989年7月に放送をスタート。政治・経済・社会問題を識者が討論するトーク番組で、これまで多くの政治家や評論家、タレントが出演してきた。たけしさんは、今は亡き名物ゲストの政治評論家・三宅久之さんと元政治家の浜田幸一さんに触れ、「浜幸さんっていう“くさや”みたいな人や、(魚の)キンキみたいな三宅さん……つねに新鮮なおかずを入れ替えてやってきた。これからも新しい血を入れて作っていきたい」とコメント。また、安倍晋三首相や麻生太郎副総理など大物政治家が出演してきたことにも言及し、「影響力のある番組。それを自覚して、中立な立場でいることが大切」と表情を引き締めた。

 3時間スペシャルは、「こんなニッポンに誰がした?」をテーマに、同番組の25年の貴重な映像とともに平成を総括。バブル期から世紀末までを前期、小泉政権の誕生で政治に注目が集まるようになった時代から現在までを後期に分けて、今の目線で当時を振り返り、今後の日本について考える。12日午後7時~同9時48分にテレビ朝日系で放送予定。(毎日新聞デジタル)

写真を見る全 11 枚

テレビ 最新記事

MAiDiGiTV 動画