人気アイドルグループ「AKB48」の板野友美さんの卒業セレモニーが25日、「AKB48 2013真夏のドームツアー ~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」の東京ドーム(東京都文京区)公演最終日に行われた。本編終了後、「ともちん」コールを受けてアンコールにピンク色のドレスで涙を浮かべながら登場した板野さんは「一人になるのはメンバーと離れるのは寂しいです。でも私の夢はこの先も続いています。AKB48が教えてくれたことを胸にこれからも一歩踏み出したいと思います。8年間、応援してくれたみなさん、ありがとうございました」とあいさつし、約4万2000人のファンが見守る中、涙を流しながら高橋みなみさんら選抜メンバーと卒業曲「最後のドア」を披露した。
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最終日公演は板野さんのソロデビュー曲「Dear J」からスタート。板野さんをセンターにした「フライングゲット」が披露されたほか、「Faint」「1%」など板野さんの参加曲やソロ曲が披露された。板野さんは舞台裏での着替えやメークを公開する“公開生着替え”も披露しファンを沸かせた。コンサートの後半、板野さんは高橋みなみさん、峯岸みなみさん、小嶋陽菜さんの初期メンバーとともに歌った「夕陽を見ているか?」で涙を見せる場面も。
板野さんは「(AKB48に加入した)14歳のころ、よく泣いていました。でも、どんなにちっぽけな私でもどんなに先が真っ暗でも、一歩一歩頑張って、歩けば夢に近づけるということをAKB48が私に教えてくれました。そしてAKB48でかけがえのない仲間に会いました。一緒にたくさん苦しんで、泣いて、笑って、いつも隣には大好きな仲間たちがいたからいつも同じ景色をみてきました」と8年間分の思いを吐露した。AKB48による東京ドームでの公演は、昨年8月に3日連続で行って以来2回目で、今回は22日から25日まで4日間にわたって開催された。
板野さんは1991年7月3日生まれの22歳で神奈川県出身。「ともちん」の愛称で知られる。05年にAKB48に加入した1期メンバーでチームKに所属。11年には「Dear J」でソロデビューを果たした。ファッションモデルとしても活躍している。今年2月に公開されたドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?」で卒業を発表した。27日に東京・秋葉原のAKB48劇場で行われる公演を最後にグループから卒業する。(毎日新聞デジタル)