2020年東京オリンピック・パラリンピック招致のプレゼンターを務めたフリーアナウンサーの滝川クリステルさんが10日、IOC総会が行われたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスから帰国し、東京都庁で招致団のメンバーとともに会見。成田空港で利用客やファンらから拍手で迎えられた滝川さんは、「人生初の凱旋(がいせん)帰国をさせていただきまして、初めて実感が出てきました。空港に降り立ったときに、日本のみなさんがこんなにも喜んでいることを実感させていただきました」と笑顔を見せた。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
プレゼンテーションでは、日本の治安の良さや「おもてなしの心」を身ぶり手ぶりを交えて流ちょうなフランス語でアピールした滝川さん。会見では「一部の日本の記者の方が教えてくれたのは、『おもてなしは初めて聞く言葉だけど素晴らしい日本人の心だね』といろいろな方に言われたみたいです。今回の招致を通して、海外の方に認知してもらえたのは改めてうれしいことですね」と語り、「これから7年間、これからが始まりだと思います。これから日本がどう変わっていくのか本当にワクワクしています。本当に成熟した日本で、7年後は最高の国、最高の年であってほしいと思います」と期待した。
会見には、猪瀬直樹・東京都知事、フェンシングの太田雄貴選手、パラリンピック陸上の佐藤真海選手らも出席。太田選手は「自国で開催する五輪は夢のさらに夢。もちろん(出場を)狙いたい気持ちはありますが、下に譲るのも勇気の要る決断。タイミングが来れば下に譲りたいですが、勝てる間は狙いたい」とコメント。佐藤選手は「最終プレゼンテーションに成功して、さらに勝利を勝ち取れて最高の気分です。これまで自分がオリンピック、パラリンピックから力をもらってきたので、そういうエネルギーと愛にあふれた大会を日本が開催するためにも、この7年間大変だぞと複雑な気持ちにもなりましたが、一生の中で日本がさらに結束していかなければいけない7年間を体験できるのはすごく楽しみです」と語っていた。(毎日新聞デジタル)