BS11:福島で原爆開発 歴史遺構にみる光と影 ウイークリーニュースONZE

福島県石川町のウラン採掘地跡
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福島県石川町のウラン採掘地跡

 BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」は20日、汚染水漏れが続き、いまだ収束が見えない東京電力福島第1原発からほど近い福島県石川町で戦時中、極秘に進められていた原爆開発の秘話と、いわき市の常磐炭鉱の盛衰を振り返る特集「フクシマ秘史 知られざる原爆開発」を放送する。

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 福島第1原発から約60キロにある石川町はさまざまな鉱物の産地として知られていた。終戦間際の1944年、サイパン陥落で戦況の悪化を懸念した軍部が、原爆開発のため、ウランの採掘を指示し、住民を動員して作業が行われたが、終戦を迎えて、開発は立ち消えとなった。また、第1原発に隣接するいわき市にある常磐炭鉱。映画「フラガール」の舞台となった同炭鉱は、最盛期には3万人を超える炭鉱労働者を数え、戦後の復興を支える一翼を担った。だが、エネルギー革命の進行で、1971年に閉山。時を同じくして福島第1原発が営業運転を開始した。

 番組では、全国の産業遺跡を取材しているノンフィクションライターの西牟田靖さんが、石川町やいわき市で、当時を知る人たちの証言や、歴史を伝える遺構をリポート。日本の繁栄を支えた福島の光と影を紹介する。

 放送は20日午後6時から、キャスターは元村有希子・毎日新聞科学環境部編集委員と黒塚まやさん。コメンテーターはジャーナリストの山路徹さん。(毎日新聞デジタル)

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