ピーター・マルコ:ポップアートで復興支援「力になれてうれしい」

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 米ニューヨークを代表するアメリカンポップアートのアーティスト、ピーター・マルコさんが東日本大震災で被災した宮城県石巻市の復興を応援しようと来日し、30日、個展「MARCOART ニューヨーク発 ピーター・マルコ ポップアート展」を開催中のギャラリー「TAMBOURIN GALLERY」(東京都渋谷区)でトークショーを行った。マルコさんは前回来日した際も同市を訪れ、アート作品を寄贈しており、「ニューヨークがテロで大変なとき、石巻市出身の方が寄付金を贈ってくれた。それのお礼のような感じ。何かの縁でひとつにつながっている」と、熱い思いを語った。

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 マルコさんは、ニューヨーク市庁舎の壁画制作で知られ、伝統的なポップアートに独創的なタッチを融合させた作風で、アンディ・ウォーホルやキース・ヘリングに続くポップアーティストとして注目を集めている。今回は「石巻復興支援マルコ・プロジェクト」の一環で来日。自身のアート「MARCOART」の寄贈や被災地の子どもたちとお絵かき教室を行うため、11月5~8日に同市を訪ねる。

 トークショーでマルコさんは、会場に集まった観客に前回、同市に贈った絵を解説。テーマは再生で、作品のメインキャラクターであるタコの「オリー」でいっぱいの絵について「タコには足がたくさんある。言葉だけではなくて、実際に体を動かして地に足のついた復興支援をしたいという思いを込めた」と説明し、「私のアートが(復興支援の)力になれてうれしい」と語った。

 「MARCOART ニューヨーク発 ピーター・マルコ ポップアート展」は、同会場で11月3日まで。午前11時~午後7時(11月3日は午後6時)、入場無料。(毎日新聞デジタル)

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