市川海老蔵:初春花形歌舞伎に意気込み 父・團十郎との構想作

初春花形歌舞伎への思いを語った市川海老蔵さん
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初春花形歌舞伎への思いを語った市川海老蔵さん

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが25日、東京都内で行われた初春花形歌舞伎の製作発表会見に登場した。今回上演するのは、海老蔵さんが継承と復活に意欲的に取り組んできた「歌舞伎十八番」の中の四演目「関羽」「景清」「鎌髭」「解脱」を組み込んだ「通し狂言『壽三升景清(ことほいでみますかげきよ)』」で、「ずいぶん前から父・團十郎と構想していたもの。父が演出して、主役が私がしたいとお願いしていて、快く受けてもらっていたが(実現が)難しくなった」と振り返り、「製作の段階ですが大変充実した時間を過ごしています」と、作品への思いを熱烈に語った。

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  同作品は、平家物語の登場人物の一人、悪七兵衛景清の物語を、新たな構想で描いたもので、正月の演目にふさわしい華やかな内容。主演の海老蔵さんのほか、中村獅童さん、中村芝雀さん、市川左團次さんが出演する。海老蔵さんは同作について「脚本は5度6度と書き直していただいている」と、強いこだわりを語った。

 観客を楽しませる娯楽要素について記者に聞かれると「大変相談中!」と笑顔で、派手な演出を企画していることを明かした。復活を進めている歌舞伎十八番については「残り2演目。一つは父から封印しろと言われている。死ぬまでにはやりたい」というが、「せがれの分も取っておいてやろうかという気持ちもある」と親心も明かしていた。初春花形歌舞伎は、新橋演舞場(東京都中央区)で14年1月2~26日に上演予定。(毎日新聞デジタル)

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