週刊少年マガジン:異例の取り組み!最終回と同時に新連載

瀬尾公治さんの「君のいる町」のヒロイン・柚希(左)と新作「風夏」のヒロイン・風夏のイラスト=講談社提供
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瀬尾公治さんの「君のいる町」のヒロイン・柚希(左)と新作「風夏」のヒロイン・風夏のイラスト=講談社提供

 週刊少年マガジン(講談社)に人気恋愛マンガ「君のいる町」を連載中のマンガ家・瀬尾公治さんが、12日発売の同誌11号で、同マンガの最終回を掲載すると同時に新連載「風夏(ふうか)」を始めることが1日、明らかになった。人気マンガの連載終了時は、次回作の構想を練る時間を確保したり、休みのため一定期間を空けるのが慣例だが、今回の“同時展開”は瀬尾さんの提案から決まった企画といい、出版業界からファンをつなぎ留める新手法として注目を集めそうだ。

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 新作「風夏」は、瀬尾さんのもう一つの代表作「涼風(すずか)」の主人公・秋月大和とヒロイン・朝比奈涼風の間の娘・風夏が登場する恋愛マンガ。少年の榛名優は、引っ越してきた町で、人を引きつける不思議な魅力を持つ少女の風夏と出会う……というストーリーになる。

 瀬尾さんは「いいかげんで適当人間の大和と、ツンデレで超完璧主義の涼風、この相反する2人の遺伝子を併せ持つ、理解不能、説明不能なヒロインに仕上がりました。僕自身この風夏というキャラがどう動いて、どう物語を進展させていくのか全く想像もつきませんが、新人作家の時の気持ちを思い出して頑張ろうと思っています」と話している。

 瀬尾さんは週刊少年マガジン新人漫画賞の佳作を受賞してデビュー。2003年から同誌で連載が始まった「涼風」がブレークし、08年から連載した「君のいる町」も人気となった。多忙な週刊連載を抱えながら、並行して人気ゲーム「ラブプラス」のスピンオフマンガも手掛けたことも話題になった。

 同誌11号では、「君のいる町」のサイン入り生原画を100人にプレゼントする企画を実施するほか、瀬尾さんのインタビューや「君のいる町」プレーバック特集記事、アプリ情報などを掲載する予定という。

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