TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。
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期待の新型ゲーム機「プレイステーション4」がついに発売され、「SHIBUYA TSUTAYA」には約70人のお客さんが列を作りました。7年前のPS3の時は、数が少なかったこともあり、各地に長蛇の列ができましたが、今回は本体の予約もできたことから、混乱もなくいいスタートが切れたと思います。購買層を見てみると、20~30代の社会人だけでなく、20歳前後の学生にまで広がっているのが特徴。TSUTAYAでは売れ行きもVitaの約130%と好調で、早くも若い層も取り込めていることから販売も伸びそうです。
PS4のソフトで一番売れたのは「龍が如く 維新!」(セガ)でダントツ。「キルゾーン シャドーフォール」(SCE)、「バトルフィールド4」(エレクトロニック・アーツ)、「真・三國無双7with猛将伝」(コーエーテクモゲームス)が続いたのも予約順通りでした。
ソフト全体のランキングでも「龍が如く 維新!」がPS3版、PS4版の順でワンツー。TSUTAYAではナンバリングタイトルの「5」に比べて、PS3版、PS4版を合計すると約65%の売れ行きを記録。PS4版は本体ごと購入することを考えるととてもいい結果だったと言っていいと思います。
「龍が如く 維新!」のPS3版がV2か。新作の「牧場物語 つながる新天地」(3DS、マーベラスAQL)、「カセキホリダー ムゲンギア」(同、任天堂)が続く展開と予想。「牧場物語~」は、TSUTAYAではシリーズ歴代1位の予約数を記録しており、かなり期待できるのでは。元々息の長い売り上げが見込めるシリーズですが、今回はスタートダッシュも決められそうです。
1位 龍が如く 維新!(PS3)
2位 龍が如く 維新!(PS4)
3位 ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵(3DS)
4位 黒子のバスケ 勝利へのキセキ(3DS)
5位 キルゾーン シャドーフォール(PS4)
6位 妖怪ウォッチ(3DS)
7位 バトルフィールド4(PS4)
8位 ドンキーコング トロピカルフリーズ(WiiU)
9位 真・三國無双7with猛将伝(PS4)
10位 星のカービィ トリプルデラックス(3DS)
松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー
「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。
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