MD松尾のヒット解析:SAOが好調 飛び石GWは携帯機が人気か

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 トップは「ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−」(Vita、バンダイナムコゲームス)。PSPからVitaへ対応ハードを移行しての続編となりましたが、前作比で2割増という素晴らしい結果をたたき出してくれました。中高生が主流の今のVitaユーザーにぴったりなタイトルで、本体も前週の4割増と大きく伸びました。「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」(3DS、スクウェア・エニックス)も前作以上の出足を見せています。

 ◇GWの動き

 待ちに待った大型連休ですが、今年は飛び石になることもあり、例年のGWでは伸びる据え置き機の長編RPGやシミュレーションはやや鈍るか。その分、例年よりも低年齢層向けの携帯機のタイトルが売れると予想しています。トップも新作の「マリオゴルフ ワールドツアー」(3DS、任天堂)と携帯機のタイトルで、予約も好調で期待できそう。「おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3」(同、サクセス)も動くのでは。「ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−」「ブレイブルークロノファンタズマ」(アークシステムワークス)などVitaのタイトルも売れそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(21~27日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−(Vita)

2位 シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール(3DS)

3位 妖怪ウォッチ(3DS)

4位 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇(PS3)

5位 マリオパーティ アイランドツアー(3DS)

6位 ブレイブルークロノファンタズマ(Vita)

7位 第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇(Vita)

8位 メタルギアソリッド5 グラウンド・ゼロズ(PS3)

9位 ファミコンリミックス1+2(WiiU)

10位 戦国無双4(PS3)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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