シンガー・ソングライターで俳優の星野源さんが映画「箱入り息子の恋」(市井昌秀監督)で「第23回日本映画批評家大賞」の新人賞(南俊子賞)に選ばれ、28日、東京都内で行われた授賞式に出席した。くも膜下出血と診断され、療養のため2度、活動を休止していた星野さんは「今はかなり元気」と報告。「長く休んでいたのもあって、休みグセがついて、わりともう休みたい気持ちもあるんですけど」と冗談めかしながら、「休息を取るのが前は苦手だった。今は休息をとるのが楽しくなってきた。体を壊さないように適度に休息をとって、もっともっと芝居がしたい」と意気込みを語った。
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星野さんは2012年末にくも膜下出血と診断され、療養のため活動を休止し、13年3月に復帰したが、同年6月に再び療養のため活動を休止し再手術を受け、9月に退院を報告。2月に行われた第35回ヨコハマ映画祭の表彰式で久しぶりに公の場に姿を現し、“復活”をアピールしていた。
活動休止期間について、星野さんは「こういう場に戻れないかもしれないと絶望を味わった。一度夢が壊れた、あきらめなきゃいけないのかなと思った」と明かしながらも、「深い絶望の後にすごいうれしいことあるんだなと実感した」と受賞を喜んだ。中学時代から演劇とギターを始めたという星野さんは、「どっちも仕事になっていて幸せ」と話し、目標の俳優を「植木等さん。お芝居を見て誰かを励ませる役者になりたい」と力を込めた。
日本映画批評家大賞は映画評論家のみを選考委員に迎え、1991年に映画評論家の故・水野晴郎さんの呼びかけで創設された。
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