アキバ中古ゲーム市況：PS4「インファマス」好調

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、21～27日の集計を基に中古市場の今を語ってもらいます。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　天候が思わしくないせいもあって、給料日明けにもかかわらず人の流れが悪いですね。そんな中よく売れたのはZ指定タイトルの「インファマス セカンドサン」（PS4、SCE）。一部で流れたロングCMの評判もよく、当店では売り切れました。「ワールドサッカー ウイニングイレブン2014 蒼き侍の挑戦」（PS3・3DS・PSP、コナミデジタルエンタテインメント）はまだまだこれからでしょう。日本代表の成績に売り上げが左右されるのは間違いないですが、実は好調時だけでなく絶不調のときもよく売れるんです。

　中古市場は「ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−」（Vita、バンダイナムコゲームス）がトップ。高回転していましたが、在庫がなくなってしまいました。PS3、Vitaタイトルが上がっている半面、3DSタイトルの勢いがやや弱くなっているように感じます。夏商戦での再起に期待したいところです。

　◇新作ゲームの手応え

　話題の「マリオカート8」（WiiU、任天堂）ですが、どちらかといえば当店向けではないタイトルなだけに動向は不透明。その代わりというわけではありませんが「超女神信仰 ノワール 激神ブラックハート」（Vita、コンパイルハート）や、「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」（PS3、バンダイナムコゲームス）あたりが好調です。特に「ガンダム～」は、店頭デモにもお客さんが集まっており反応は上々。「Gジェネレーション」など数々のゲームに登場してきたモビルスーツ「ブルーデスティニー」の“原作”となる「機動戦士ガンダム外伝」も収録されており、最近ガンダムファンになった若いユーザーにもアピールできるかもしれません。

　◇21～27日の中古ランキング（トレーダー調べ）

1位　ソードアート・オンライン−ホロウ・フラグメント−（Vita）

2位　第3次スーパーロボット大戦Z　時獄篇（PS3）

3位　第3次スーパーロボット大戦Z　時獄篇（Vita）

4位　モンスターハンター4（3DS）

5位　ゴッドイーター2（Vita）

6位　シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール（3DS）

7位　限界凸記 モエロクロニクル（Vita）

8位　アイドルマスターワンフォーオール（PS3）

9位　機動戦士ガンダム　エクストリームバーサス　フルブースト（PS3）

10位　ポケットモンスターX（3DS）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。