井上真央:劇場版アンパンマン完成披露に戸田恵子らと登場「未来の子どもに自慢したい」

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 女優の井上真央さんが、このほど東京都内で行われた劇場版アニメ「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」(川越淳監督)の完成披露試写会にアンパンマン役を務める戸田恵子さん、主題歌を歌う「ドリーミング」らとともに出席した。りんごぼうや役でアニメの声優に初挑戦した井上さんは「憧れの世界に入れて、たくさんの方の思いが込められた作品に参加でき本当にうれしい」と子どものころから好きだったという「アンパンマン」に出演できたことを喜ぶ一方、「アンパンマンをこんなに緊張しながら見るのは初めてで、物語に集中できなかった。見終わった後も『これでよかったのかな』と反省すべき点もありました」と不安を口にすると、戸田さんから「素晴らしかったです」と絶賛され、井上さんは笑顔をはじけさせた。

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 戸田さんが「やなせたかし先生はマントを翻して天国にパトロールに行かれました……」と切り出し、「復興3部作の最後の作品で、誰よりも先生が待ち望んでいた作品。きっと(天国から)見ていただいていると思います」と熱い思いを語った。今作で初めて声優に挑戦した井上さんに対しては、「普段、女優さんとして演技しているときとは違い、(井上さんの)顔も浮かばなかったし、本当にりんごぼうやのようでした。真央さんがいずれ結婚してお子さんができたら、きっと自慢の作品になると思います」と太鼓判を押した。戸田さんの言葉に安堵(あんど)の表情を浮かべた井上さんは「未来の子どもに自慢しようと思います」とうれしそうに語った。

 「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」は、2013年に亡くなった原作者のやなせたかしさん最後の絵本「アンパンマンとりんごぼうや」が原案で、やなせさんが12年から取り組んできた東日本大震災の復興3部作のラストを飾る作品。「ふるさと」をテーマに、毒りんごにおかされた「アップルランド」を元の姿に戻すため、「りんごぼうや」がアンパンマンたちの助けを借りて立ち向かう姿を描いている。舞台上では戸田さんの「それいけ!」を合図に会場全員の「アンパンマン!!」の掛け声でりんご型のくす玉を割って劇場版の完成を祝い、戸田さんは「この作品は誰かを喜ばせたい、誰かのために何かをやりたいというアンパンマンの一番優しい部分がよく出ている作品。これからも皆で心を込めて作っていきたいです」とアピール。井上さんは「『アンパンマン』に憧れる子どもたちがたくさん増えたらうれしいです」とメッセージを送った。劇場版は7月5日から全国で公開予定。(遠藤政樹/フリーライター)

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